1999年 アメリカ 109分
監督:ディーン・パリソット
出演:ティム・アレン、 シガニー・ウィーヴァー、 アラン・リックマン
「スター・トレック」のパロディーのSFコメディ。 ★★☆
『スタートレック』を思わせるTVシリーズの単なるTV俳優たちが、本物の宇宙人に請われ、宇宙の平和を守るため悪者の宇宙人と戦うという、めちゃくちゃな設定。
ま、B級映画そのものの出だし。しかし、単にお馬鹿なお話かと思っていたら、なかなかに人情味あふれるものになっていく。
出演者も意外に豪華で、堅実な役者をそろえている。
とにかく強く印象に残るのは、TV俳優に救いを求めてくる宇宙人たち。
嘘というものを知らない無垢の人達なので、俳優が演技をしているだけなのだなんて思いもせずに、本当に英雄なのだと信じ切っている。
善良な宇宙人たちは悪意が存在しないので、ひたすらの笑顔である。
そんな宇宙人たちの科学能力が高いので、TVドラマで使われた宇宙船をはじめとする機器を本当に作ってしまう、しかもその扱い方がTVドラマと同じ、という設定には感心する。
馬鹿馬鹿しいと思っていた俳優たちも、そこまで純粋に頼られている内に本当に頑張ってしまう。
悪くない。
騙されたと思って観てみたら、あれ、もうけものだった、という作品。