あきりんの映画生活

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「ザ・ファブル」 (2019年)

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2019年 日本 123分
監督:江口カン
出演:岡田准一、 木村文乃

人気コミックの実写化。 ★★★

 

ファブル(岡田准一)は都市伝説とも言われるほどのすご腕殺し屋。
拳銃、ナイフ、体術、どれもすごくて、武器がなければその場にあるもので仕事を片付ける。

どんな相手でも6秒で殺してしまう。すごい。

 

原作は今も連載が続いている同名コミック。
写真を参考にして描いているのではないかという写実的な作風で、内容も文句なしに面白い。
主人公の殺し屋ファブルが超すご腕なのに、どこか世間知らずで純粋な一面を持っているところから来るコミカルな部分が楽しいのだ。
そんなファブルを岡田准一がどんな風に演じているか・・・。

 

ファブルはある日、彼の育ての親のボス(佐藤浩市)に一年間の休養を命じられる。
いいか、その間は絶対に人を殺してはいかんぞ。そんなことをしたら、俺がお前を殺すぞ。
お前は今日から佐藤アキラという一般人だ。
大阪の知り合いのヤクザに生活場所を頼んだから、相棒のヨウコ(木村文乃)と兄妹のふりをして暮らせ。

 

必死に一般人の振りをしようとするファブルが愉快。
ヤンキーに絡まれると、わざと殴られて痛い振りをする。よし、ここで額を殴らせて血を出そう、うん、完璧な演技だ。
そのくせちゃんと相手の拳が砕けるように仕向ける。やるなあ。

 

小さな広告会社でバイトを始めたり、そこの女子社員ミサキ(山本美月)や社長とも親しくなり、おお、これが普通の生活というものだぜ。
一方、一見純情そうに見えるヨーコは実は大酒豪。
言い寄ってくるチャライ男とウォッカの飲み比べをしては遊んでいる(汗)。

 

しかし、否応なしにトラブルに巻き込まれていくファブル。
世話になったミサキちゃんを助けてあげなくては・・・。
でも、人を殺してはいけないんだよなあ。そこが難しいなあ。

 

岡田准一のアクションは今回もキレッキレッで見事。
ヨウコもただの見張り役の女の子だと思って観ていたら、なんと、彼女もすごい体術の持ち主であることが判る。
ここは格好好い場面だった。

 

コミックものの実写版として充分に成功していると思う。
続編も期待してしまうぞ。

 

エンドクレジットの後には愉快なおまけ映像がついていた。
う~ん、ファブル、好いなあ、憎めないなあ。
マーベルと違って邦画ではエンドクレジットの後のおまけはないだろうと早々に席を立った人、残念でしたね。