2019年 アメリカ 137分
監督:デビッド・リーチ
出演:ドウェイン・ジョンソン、 ジェイソン・ステイサム、 バネッサ・カーピー、 イドリス・エルバ
ワイスピのスピンオフ作品。 ★★★★
ワイスピ・シリーズははじめの頃は観ていなくて、実のところ馬鹿にしていた。
どうせ、イカレタ兄ちゃん達が改造車でゼロヨンの競争をする映画だろ(笑)。
ところが何気なしに観た「スカイ・ミッション」で驚いた。こんなに楽しい映画だったのか!
ポール・ウォーカーがいなくなって、ヴィン・ディーゼルもミシェル・ロドリゲス姐さんも出ていない。
これまでの作品では脇だったり敵だったりした二人が主役。
だからこれまでのワイスピの雰囲気とはちょっと違っていて、まったくのスピンオフ作品。
しかし、結論から言って、大変に面白かった。
犬猿の仲だった元FBI捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と、元MI6のショウ(ジェイソン・ステイサム)が、嫌々ながらも手を組んで世界を破滅させようとする組織と戦う。
二人ともガンガンの肉体アクションを見せてくれる。
それにワイスピではあるので、カー・チェイスもちゃんと見せ場としてある。すごい迫力。
特に、逃げるスーパー・カーと追うバイクが大型トラックの下くぐり抜ける場面は圧巻だった。
ヒロインのハッティ(バネッサ・カーピー)は、兄ショウと仲違いをしているMI6エージェント。
人類を滅亡させるような感染力を持ったウイルスの入ったカプセルを、敵の手から守るために自らの体内に埋め込んだりもする。
48時間以内に取りださないとカプセルは壊れてウイルスがハッティの体を溶かしてしまう。
兄のショウも妹のために頑張る。
このバネッサ・カーピーもアクションをガンガンに頑張る。
手錠をあっさりと外して尋問官を一発で倒してしまったり。
「ミッション・インポッシブル」にも出ていたようなのだが、覚えていなかった。悪役だった?
悪役といえば今回の敵ボスは強い。めちゃくちゃ強い。
科学技術でサイボーグ化されているようで、並の強さではない。
ホブスとショウの二人がかりでかかっても倒せないぐらいに強い。
演じていたのはイドリス・エルバ。
といえば、先日観た「モリーズ・ゲーム」で知的な頼れる弁護士役だった。役者ってすごいなあ。
ワイスピは”ファミリー”のつながりを大事にしてきた。
今作では、ホブスとショーの実の家族のつながりが軸になっている。
一緒に戦うハッティはショウの妹だし、映画のクライマックスはホブスの故郷、サモアなのだ。
そこでホブスは長年仲違いをしていた家族達と一緒になって敵と戦うのだ。
映画全体の雰囲気はこれまでのワイスピではなかった。
しかし主人公達3人の活躍といい、敵ボスの存在感といい、アクションといい、大変に楽しめた。
ポール・ウォーカー亡き後の本家よりも面白いのでは?と言ったら、ファンに怒られる?