2011年 アメリカ 130分
監督:ジャスティン・リン
出演:ヴィン・ディーゼル、 ポール・ウォーカー、 ドウェイン・ジョンソン、 ガル・ガドット
シリーズ第5弾。 ★★★
この”ワイ・スピ”シリーズ、当初は、どうせ車好きの暴走ものだろうとたかをくくっていた。
ところがふとした時に第7作の「スカイ・アクション」を観たところ、その面白さに感嘆した。
馬鹿にしていた、ごめんなさい。
そこであらためてこのシリーズを見直したのだった。
このシリーズが大化けして面白くなったのは第4作の「MAX」からだろうと思っている。
今作は第5作で、舞台はリオ・デ・ジャネイロ。
ガル・ガドットが扮するジゼルは前作から登場していたが、ドウェイ・ジョンソン扮するホブス捜査官は今作から登場する。
ヴィン・ディーゼルとの禿げマッチョ対決だぜ。
今やお尋ね者になっているドミニク(ヴィン・ディーゼル)や彼の妹ミア、ミアの恋人ブライアン(ポール・ウォーカー)はリオに逃げてくる。
そこでまずは金を稼ごうと、列車で輸送中の超高級車を盗もうとする。
へぇ、こんな風にして車を盗んでしまうんだ! なるほどなあ。
この場面からして息を呑むような豪快さである。
そんなドミニクたちを捕らえようと、アメリカからホブス捜査官(ドゥエイン・ジョンソン)が乗りこんでくる。
完全武装で装甲車を仕立てて、ドミニクたちが潜んでいるスラム街へ乗りこんでくるぞ。
もうこのホブスさえいれば世の悪人は全員退治できるんじゃね、というぐらいの強面である。
ヴィン・ディーゼルとドゥエイン・ジョンソンとくれば、スキン・ヘッドの筋肉○鹿の代名詞のような二人。
当然のことながら、二人の腕っ節争いの見せ場もある。
(このシリーズ、あとになるとこの二人に加えて、もう一人の禿げマッチョのジェイソン・ステイサムも加わってくる 嬉)
さて本番は、リオの街を牛耳っている悪役ボスとの対決。
なにしろ1億ドルもの大金を、グルになっている警察署の金庫に隠しているような超悪者。
ドミニクたちはその大金を盗網とするのだ。どうやる?
もちろんこのシリーズなので、おそらくはカー・マニアが見たらよだれが出そうな車がジャンジャン登場する。
盗んだ4台のパトカーでの街中04レースをファミリーでおこなう場面もちゃんとある。
派手でお金もかけているのだけれども、出演者からしてどこまでもB級映画に徹している(これ、褒め言葉です 汗)。
クライマックスは、2台の車で重い大型金庫を引っ張ってのカー・チェイス。
これはすごい。
道をカーブする度に振り子のように左右にぶれる大型金庫が追跡車をはね飛ばすわ、はね飛ばすわ(笑)。
どんだけリオの一般市民に迷惑をかけているんだ?(苦笑)
2時間越えの結構長い作品なのだが、あれよあれよと楽しめる。
ドミニクとホブスも互いを認め合っていくしね。
無事に大金を手にしたファミリーのその後の姿には、つい嬉しくなってしまう。
ファミリーのジゼルとハンも睦まじくなったのだが、やがて二人には6作以後に哀しい出来事が待っているのだよね。
あのミシェル・ロドリゲス姐さんが扮するドミニクの恋人レティは前作で亡くなっている。
登場しないのは寂しいなあと思っていたら、エンドクレジット後に顔写真が写る。
おお、これは!
ということで、次の第6作「ユーロ・ミッション」につながっていくのだね。