あきりんの映画生活

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「シャレード」 (1963年) 文句なしに、好い!

1963年 アメリ
監督:スタンリー・ドーネン
出演:オードリー・ヘップバーン、 ケーリー・グラント、 ジェームス・コバーン

妖精ヘップバーン! ★★★★

 

ヘップバーンといえば「ティファニーで朝食を」と、この「シャレード」でしょう。
あ、「ローマの休日」は別格ですが・・・。

 

スタンリー・ドーネン監督が、ヘップバーンだけのために撮った、といっても過言ではない映画。
お洒落で華やかな雰囲気に軽いサスペンスを絡めている。
パリの町を舞台に、全編にヘップバーンの可憐な美しさが溢れている。

 

謎の大金を持っていたはずの夫が殺され、怪しげな男たち(ジェームズ・コバーンなど)が、金はどこだ?と、未亡人になったレジーナ(オードリー・ヘップバーン)を問い詰めてくる。
ジーナが相談に訪れたアメリカ大使館の情報局長(ウォルター・マッソー)も、ご主人は大金を持っていたはずだが、と訝しげだ。
そんなときに謎の紳士ピーター(ケーリー・グラント)がレジーナに優しく接してくる。

 

サスペンスの筋立てはきちんとしている。
殺人場面なども出てくるのだが、陰惨さはなく、安心してみていられる。

 

音楽はヘンリー・マンシーニで、主題曲は映画音楽の定番にもなっている。
この映画の公開当時に、私はすぐにレコード(!)を買ったのだが、B面に入っていたのが軽快な「オレンジ・タムレ」だった。
これは劇中では、男女が手を使わずにオレンジをリレーしていくというゲーム場面に使われていた。

 

さて。レジーナは会った途端からピーターに好意を寄せてしまうのだが、そのピ-ターは例の3人組とつるんでいるようなのだ。
大丈夫か、レジーナ? ピーターに騙されているのではないだろうか?
という具合に、観ている人をやきもきさせる捻りも入っている。

 

ヘップバーンの衣装はジバンシーが担当している。
彼女は登場するたびにお洒落なドレスやコートに身をつつんでいる。
トランクケースひとつで逃げ回っているはずなのに、どこにそんなにたくさんの服があったのだ?(笑)
ま、そんなことはどうでもいいのだ。
ヘップバーンがネッカチーフを巻き、大きめのサングラスをかけただけで、もうお洒落!

 

最後にハッピーなオチも付いていて、よかった、よかった。
何度目かの再見だったが、いつ観てもヘップバーンの魅力にうっとりしてしまうなあ。