2023年 アメリカ 130分
監督:デビッド・F・サンドバーグ
出演:ザカリー・リーバイ、 ヘレン・ミレン、 ルーシー・リュー、 レイチェル・ゼグラー
シリーズ第2作。 ★★★
マーベルものがやたらと作品関連を多くしているので、これまでのものを観ていないと訳がわからなくなってきている。
ちょっとうっとうしく感じることがある。
そこへいくとDCの方は、比較的そのシリーズだけで世界を組み立てているので観やすい。
(でも、嬉しいサプライズもあったりするのだが・・・)
6人の神のパワーを得てしまった少年ビリーは、魔法の言葉「シャザム!」と唱えると、最強ヒーローのシャザムに変身する。
この映画のおもしろみは、そんな見た目は大人のヒーローの中身が子ども、というところ。
今作では5人の仲間といっしょに頑張る。
6人の能力を協力して使わないと万能の神の力にはならない、というところがなかなかに好い設定だった。
そして今回の敵は強敵。なんと本物の神様の娘3人。こりゃ、ただじゃすまないよ。
長女役にヘレン・ミレン。次女役にルーシー・リュー。
あれ、二人しか出てこないぞ。と、思っていたら、そうだよね。
ちゃんと3人目(レイチェル・ゼグラー)がいい形で登場していた。
アクション場面はDCものにしてもマーベルものにしても、もうたいていのことでは驚かないようになっている。
だからプラスアルファが必要なわけだが、このシリーズはヒーローとなる子どもたちのドラマをちゃんと見せているところが好かった。
そしてとにかくユーモア。これも好い味わいになっていた。
神の娘たちが甦らせたのは無敵のドラゴン。
もう凶暴、その破壊力たるもの半端ではない。街なんかばんばんと壊していく。
だが、なんと木製だったというところは呆気にとられた(生命の木から出来たからね)。
このちょっとした肩すかし感がいいなあ。
神の娘3姉妹ではルーシー・リューが一番しつこく迫ってくる。
(可愛い末娘のレイチェル・ゼグラーなんかは完全に人間の味方になってくれている)
最後、人類を救うためにビリーはひとりルーシ-・リューと戦って死んでいく。
おお、まるでアイアンマンと同じ殉職ではないか。
しかし、まあ主人公がこのまま死んで終わるとは誰も思ってはいないわけだ。
ここでビリーを復活させるキーパーソンが素晴らしかった。
もう神もいなくなってしまったし、ビリーを生き返らせることは不可能だ、と嘆いているみんなの背後から声がする、神ならここにいるわよ。
皆がふり返るとそこには・・・、あっ、あなたは! これは好かったなあ(ちゃんと事前に布告もしていたし・・・)。
ありがとう、**様!
エンドクレジット後の映像で、ビリーをジャスティス・ソサエティという組織が勧誘に来る。
なに、ジャスティス・リーグじゃないの? 同じジャスティスが付くと紛らわしいから名前を変えたらどう?
僕がいいのを考えてあげるよ、・・・アベンジャーズ・ソサエティはどう?
うん、DCの勝ち!(笑)