
2023年 104分 イギリス
監督:ニダ・マンズール
出演:プリヤ・カンサラ
インド風コミカル・アクション。 ★☆
まずはポスター写真を見て欲しい。イスラム風の民族衣装の美少女が空手を構えている。
これは観ないといけないでしょ(笑)。
雰囲気はインド映画っぽいのだが、舞台はロンドンのイギリス映画。
監督はパキスタン系イギリス人で、登場人物はムスリムの人たちばかり。
タイトルは「礼儀正しい社会」や「上品な社会」といった意味。何を意味しようとしたのかよく判らないままだった。
主人公はスタントウーマンにあこがれるムスリムの女子高校生リア(ブリヤ・カンサラ)。
彼女は空手やカンフーの訓練にいそしみながら学園生活を送っていたのだが、ある日、大の仲良しの姉ムーアに結婚話が持ち上がる。
嘘だあ、お姉ちゃんが結婚するなんて。
この結婚は好くない、絶対に何か陰謀がある。お姉ちゃんにこんな結婚をさせてはいけない。
ここから姉に結婚して欲しくないリアの暴走が始まる。
あっけらかんとしていて想像力たくましい女の子の、悩み、葛藤を学園コメディ風に見せながら、そこに空手アクションを混ぜてくる。
インド映画ばりに歌も入れてきて、果ては陰謀論のミステリーまでもがくり広げられる。
臆面もないハチャメチャな展開である。
お~い、これに乗って来ているか~い?
正直なところ、私は(インド映画は好きなのだが、それでも)だめだった。
まず、前半の姉の縁談に対するリアの疑念に共感できない。
思い込みだけで秘密を探るために更衣室に忍び込んで結婚相手のPCを盗みだしたり、相手の豪邸に不法侵入したりする。
お前、なに暴走しているんだよ。
あるシーンで唐突に浅川マキの「ちっちゃな時から」が流れてきて驚いた。
「さよ~なら 結婚してしまうんだろ」という歌詞があったところから使ったのだろうか。
ちなみにこの歌が入ったレコードは私も愛聴していた。他には「夜が明けたら」「ふしあわせという名の猫」とか「赤い橋」などが入っていた。懐かしい。
なんでも2015年にイギリスで浅川マキのレコードがリリースされて静かな人気があったとのこと。
閑話休題。
ハナから期待もしていないのだが、リアリティはゼロ。
本当に陰謀が隠されていたから好かったけれど、結婚式の日のリアの暴走には、これ漫画かよと思ってしまった。
その陰謀というのは、マザコンである息子が母親のクローンを作るために妊娠に適した女性を探していたというもの。やはり漫画だね。
カラフルな民族衣装のムスリム姉妹のアクションは好かった。
が、それだけの(何もない)映画だった(涙)。