あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ブラフマーストラ」 (2022年) この映画、全米初登場2位だって!

2022年 167分 インド 
監督:アーヤン・ムケルジー
出演:ランビール・カプール、 アーリアー・バット

ファンタジーアクション。 ★★☆

 

インド古代史の神々の物語がモチーフになっている。
その神々の特殊能力を受け継いだ者たちが現代のインドで激しい争いのアクションを繰り広げる。
いかにもインドが(中国も)好きそうな設定だな。

 

古から秘密裏に受け継がれてきた神々の武器「アストラ」というものがある。
その中でも最強なのが「ブラフマーストラ」で、ひとたびブラフマーストラが目覚めれば、世界は地獄と化すという。
ということなのだが、この”アトラス”という概念がよく判らずじまいだった。武器と言うよりも必殺技のような感じだったのだが。

 

さて。天涯孤独の青年シヴァ(ランビール・カプール)は、いつの間にかブラフマーストラをめぐる争いに巻き込まれていく。
揃えるとブラフマーストラが目覚めるという3つに割れた石板の争奪戦である。
敵は2人の超手強い刺客と、それを操る恐ろしい女ジュヌーン。彼女も美女なのだが、怒ると目が赤く光るのだ。怖ろしいよ。

 

実はシヴァはアストラを守る役割を受け継いできた人物の息子だったのだ。そして彼は火の力を宿していたのだ。
彼は一目で惹かれ合ったイーシャ(アーリア・バット)とともに戦いの旅に出る。

 

映像は派手そのもの。
体術のかぎりで主人公も敵も跳ぶわ撥ねるわ殴り合うわ。
それに手から炎を出したり、衝撃波を出したり。
もう、このめまぐるしく賑やかな画面を楽しんでもらえればそれでいいんだよ、と言わんばかり。

 

いろいろな秘術の名前がややこしかったりするのだが、(例えばナンディアストラというのは”雄牛の力”であり、アグニヤストラというのは”火の石”であったりする)、そんなことは聞き流していても問題はない。
それに味方の修道士やその師匠の名前もややこしいのだが、これも聞き流しでOK(笑)。

 

アトラスを封じた石板にもややこしい来歴があったのだ。
シヴァの両親も関わっていたのだが・・・(もちろん聞き流していてOK)。

 

やがてジュヌーンは3つの石板をそろえてしまう。そしてついにブラフマーストラを解放してしまう。
そのために世界の崩壊が始まるが、ここで新たな力に覚醒したシヴァが頑張るのだ。
危うい目に遭ったイーシャを助け、ブラフマーストラの制御に成功するのだ。好かった、好かった。

 

3時間近い長時間映画。
画面は派手派手で退屈することはないのだが、物語にはそれほどの深みはなかった。
とにかくそういった映像を楽しむ映画。そのつもりで観ましょう。

 

エンドクレジットとなり、やれやれ見終わったかと思ったら、なんとこれは「第一部シヴァの章」だった。
これの続きとして「第二章デーブの章」があるとのこと。
インド映画好きの私だが、さすがにもういいやと思ってしまったぞ(汗)。

 

でもこの映画、インド映画として初めて全米映画ランキング初登場第2位を記録したとのこと。へえ~、そうなんだ・・・。