あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

オーシャンと十一人の仲間 (1960年)

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1960年 アメリカ 130分
監督:ルイス・マイルストーン
出演:フランク・シナトラ、 ディーン・マーチン、 
    サミー・デイビス・Jr、 シャーリー・マクレーン

仲間でカジノを襲う泥棒もの。 ★★☆

フランク・シナトラが気の合う仲間を集めて(いわゆる当時のシナトラ一家)、みんなで楽しい映画を撮った、という雰囲気。
正直なところ、これがあの「オーシャンズ11」のオリジナル!?と思ってしまう。
前半などはかなりぬるい展開。のんびりしているなあ。

こちらの映画では、ラスベガスの5軒のカジノを次々に襲っては大金を奪っていく、ということなのだが、一番がっかりしたのは盗みの方法に工夫がないところ。
これでは、仲間との連係プレーはたしかにあるが、ただの集団強盗ものではないか。

まんまと手に入れた大金を、検問を逃れてどうやって運び出すか、一工夫をするのだが、あれよあれよという展開になる。
結局はかなりほろ苦い結末となる。
(もう一ひねりあるのかなとも思ったりしたのだが、結局はそのままだった。あの時代はそんなにひねらなかったのだな。)

見所としては、ディーン・マーチンの弾き語りが聴けることや、かなり以前のウイスキーのTVコマーシャルでサミー・デイビス・Jrがみせたようなスキャット芸(これは格好良い!)が観られること。
さすがにシナトラ一家の面々。

言いかえれば、こちらの映画は、緻密な計画に支えられた緊迫感あふれた犯罪もの、ではなくて、ショー・ビジネス風のエンターテイメント性を重視した軽い雰囲気の犯罪もの、ということだな。
だから同じ原作から作られてはいるのだが、本作とリメイクでは狙いが全く異なるので、比べること自体にあまり意味はない。
それでも好みを言うとすれば、久しぶりにオリジナルよりもリメイクの方が面白かったということに、個人的にはなる。

のんびりと観るぶんには、これはこれで悪くはないんですがね。