2004年 アメリカ 92分
監督:チャズ・パルミンテリ
出演:スーザン・サザンランド、 ロビン・ウィリアムス、
ペネロペ・クルス、 ポール・ウォーカー、 アラン・アーキン
クリスマス・イヴの寓話。 ★★★☆
世間はクリスマス・イヴで華やぐ街にも、少し不幸な人たちがいる。
そんな人たちのイヴの夜を描く群像劇。
アルツハイマーの母親を10年間も看護している中年バツイチ女性(スーザン・サザンランド)もひとりでイヴを迎える。
結婚を控えたペネロペ・クルスは愛でいっぱいなのだが、婚約者の異常な嫉妬に悩んでいる。
一方のポール・ウォーカーは、ペネロペのあまりの美しさに嫉妬が抑えきれずに喧嘩をしてしまう。
イヴになると死んだ妻に許しを乞いたくなるアラン・アーキン。
それに、少年時代の楽しかったクリスマスが忘れられずに自傷行為をする青年。
こういった群像劇では、登場人物たちの絡み合いが楽しかったりするのだが、この作品でもいろいろな場面でそれぞれの登場人物が出会う。
サザンランドとペネロペ、ポールとアラン、そして自傷行為青年。
出演者は豪華。
中心となるスーザン・サザンランドは確かな存在感があるし、彼女と出会うロビン・ウィリアムスは自然な演技で場面をしっとりとさせてくれていた。
彼は、ああ、そうだったのかと、余韻を残す。
それに、ペネロペはびっくりするほど美しい。
「ボルベール」とか「エレジー」になると、美しさの貫禄のようなものも出てきているのだが、この作品での彼女は初々しさと美しさが相まっている。
彼女のひとつの頂点ではないだろうか。ポールが、他の男は誰でも君と寝たがっていると嫉妬するのも無理はない。
黒のランジェリー姿での彼女のダンスなどみせられた日には、そりゃあもう・・・。
クリスマス・イヴのニューヨークでは、やっぱり奇跡が起こるんだな、34丁目でもね。
東京では大停電になったりするのだけれど(笑)。
ほのぼのとした映画です。
クリスマス・シーズンにお勧めの映画です。