1996年 イギリス 130分
監督:マーティン・キャンベル
出演:ビアーズ・ブロスナン、 イザベラ・スコルプコ、 ファムケ・ヤンセン
ブロスナン・ボンドの第1作。 ★★★
マンネリ気味になっていたこのシリーズを立て直そうとして、ボンドを代えての第1作。
きびきびして面白くなっていた。
冒頭は、巨大ダムでのバンジー・ジャンプあり(スタントが本当にジャンプしたのだそうだ)、墜落しかける軽飛行機へのスカイ・ダイブあり(これも本当にスタントがおこなったのだそうだ)、でばっちりと決めてくれる。
今回の敵はヤヌスという悪の組織。
ソ連はもう崩壊したあとだったのかな?
電磁波攻撃をおこなえる人工衛星をのっとり、ワルサをしようとする。
敵役のオナトップ(ファムケ・ヤンセン)がすさまじいサド女で、魅力的だった。
なにせ、太股で男を締め上げては絶命させてしまう。そして恍惚となる。う~む、怖ろしい。
名前もなんとなく意味ありげだし、おとなしめのボンド・ガール(イザベラ・スコルプコ)よりも目立っていたのでは?
途中で、戦車による建物ぶっ壊し追跡劇がある。
これが痛快。道が狭けりゃ広げてしまえ、車が邪魔なら踏みつぶしてしまえ! とにかく悪者を追いかけるんだっ!
これを見ると、戦車ってのがおそろしく強い乗り物だということがよく分かる。
しかし、正義のMI6が一般市民に迷惑をかけるこんなやりたい放題で好いの?(笑)
今回からM役がジュディ・デンチ。さすがに貫禄ですなあ。
それにしても、せっかくQが作ってくれたボンド・カーの秘密兵器がまったく使われなかったのは、何故?
スティンガーミサイルまで装備されていたのに。もったいないなあ。
ボンドに協力してくれるカウ・ボーイ・ハットのCIAのおやじさん。
とぼけた気のいいおやじなんだが、どこかで見た顔。どこで見たんだっけ?
終盤、巨大アンテナでの格闘場面は、例によって高所恐怖症の私には充分な手に汗握る場面。
そして最後のイチャイチャ場面のオチ(誰もいないと思っていたのに・・・)まで、よく楽しませてもらいました。