2015年 アメリカ 114分
監督:ジャウマ・コレット・セラ
出演:リーアム・ニーソン、 エド・ハリス、 ジョエル。キナマン
ノン・ストップ・アクション ★★★
リーアム・ニーソンといえば、最近は「96時間」シリーズなど、とにかく家族のために戦い続ける父親、というイメージ。
今回は「フライト・ゲーム」のジャウマ・コレット=セラ監督とのコンビなので、またアクションにつぐアクションが楽しめる。
親友でもあるマフィアのボス、ショーン(エド・ハリス)の下で殺し屋をしてきたジミー(リーアム・ニーソン)。
彼は非情の仕事故に家族とも疎遠になり、過去への悔恨から今は惨めなアルコール中毒者になっていた。
そんな彼を判ってくれるのはショーンだけだった。
冒頭のジミーの姿は哀れを感じさせるような落ちぶれた状態。
この姿があるだけに、あとでの大活躍ぶりが嫌でもひきたつ。
ま、リーアム・パパだから不死身の大活躍するのはお約束なのだが(笑)
今回は長く疎遠だった息子(ジョエル・キナマン)が危ない事態に巻き込まれてしまう。
息子を殺そうとした相手をジミーは撃ち殺すのだが、なんとそれはショーンの息子だったのだ。
ショーンにとっても、どんなに不出来な息子でも、息子は息子。お前達親子を絶対に許さない! 息子を失った哀しみをお前にも味わわせてやる!
こうして街中にショーンの手下がジミーの息子を狙って動き出す。
警察もショーンに牛耳られているので、パトカーもジミー親子を狙って街中を走り回りはじめる。
息子に疎まれながらも、これまで培ってきたスキルを発揮させてなんとか息子を守ろうとするジミー。
原題を訳せば「夜の間中、走りつづけろ」ということになる。カタカナ題よりも和訳題のほうが良かったのではないかな。
(そういえば、以前に読んだ和製ハードボイルド小説に「走りつづけろ、夜明けまで」というのがあったな)。
ショーン役のエデ・ハリスも好かった。渋い。
歳をとって彼も重厚な感じになってきた。
この映画、どうしたって「96時間」とイメージが重なるのは致し方ないところ。
しかし、こちらはこちらで充分に面白い。
やはりリーアム・パパはどこまでも頑張ってくれるのだ。
最後の最後まで魅せてくれて、そして、胸を熱くして物語は終わっていくのだよ。
(ツッコミ?)
ここで判らなかったのが、なぜ、一晩だけ逃げのびればよかったのか?
朝が来たら、何とかなることになっていた?