2015年 アメリカ 112分
監督:リー・トランド・クリーガー
出演:ブレイク・ライヴリー、 ハリソン・フォード
不老ヒロインの恋。 ★★☆
1908年生まれのアデライン(ブレイク・ライブリー)は、娘を授かったが夫とは死別していた。
そして29歳のときに雷に打たれてからというもの、彼女の肉体は歳を取らなくなってしまった。
娘はどんどん成長するのだが、母親であるアデラインはいつまでも若いまま。
アデラインは不老長寿となったわけだ。
不老長寿といえば、ローマやギリシャの権力者も、中国の皇帝も、みんな夢みた状態。
でも、実際にそうなってしまうと、かなり辛いことでもあるんだね。
いつまでも若ければ、おそらく当人は楽しい(だろうと思う 笑)。でも、周りの人には怪しまれる。
その筋のものに知られれば人体実験をされてしまうかもしれない。そりゃ困る。
というわけで、アデラインは10年ごとに名前も住所もすべて変えて、新しい人生を生きることをくり返す。
まともな恋もできゃしない・・・。
このブレイク・ライブリーという女優は初めて観たのだが、TVドラマなどで活躍している人らしい。
ちょっと年齢が判りにくい感じもあって、この役柄には合っていた。
物語の展開は落ちついている。
不老不死をめぐってのサスペンスが起きるとか、その特性を利用してヒロインが大冒険をするとか、そんなことはまったく起こらない。
やがてアデラインは、もう望まないと思っていた恋をしてしまう。
そして、その恋人の年老いた父親(ハリソン・フォード)は、えっ、あなたは!
この映画のターゲットは女性なのだろうな。
歳をとるのは決して不幸なことではないのですよ、愛する人と一緒に歳をとっていきましょうね、そんなメッセージが見え隠れ。
やはり、女性向けの映画だったなあ。