あきりんの映画生活

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「リズム・セクション」 (2020年) あんた、もうちょっと腹を据えなよ

2020年 109分 イギリス  
監督:リード・モラーノ
出演:ブレイク・ライブリー、 ジュード・ロウ

復讐アクションもの。 ★★

 

飛行機事故で家族を亡くしたステファニー(ブレイク・ライブリー)。
天涯孤独になった彼女は生きる気力もなくし、薬と売春の自堕落な生活をしていた。

 

ブレイク・ラブリーといえば、これまでのイメージは「アデライン 100年目の恋」でのように長い髪の静かな上品な女性、というものだった。
しかし本作の彼女は男のような短髪、しかも汚れ役。
意表を突かれたなあ。

 

さて。
とある日、彼女はその飛行機事故が何者かに仕組まれたものだと知る。

何? そんなことが許されるものかっ! 家族を返せっ!
彼女は元MI6のボイド(ジュード・ロウ)の元で鍛えられ、暗殺者としての仕事を請け負いながら復讐の機会を狙う。

 

売り文句はブレイク・ライヴリー版「ニキータ」。
暗殺者としての訓練、試練は好く描かれている。
心臓はドラム、呼吸はベースだ、そのリズムを捉えて落ち着け!(タイトルはここから来ているようだ)
殺す事は簡単だが、その後に生きるのが難しいのだよ 暗殺者の心構えの教えも格好いい。

 

しかし、しかしである。せっかくのブレイク・ラブリーのアクションものなのだが、このヒロイン、どうもぱっとしない。
もう少し格好好く見せれば好かったのに。

 

最初の暗殺仕事でもためらってしまうし、カーチェイスでも一人で大騒ぎしながらクラクション鳴らしまくり。
ヒロインが「もうやだっ!」と叫んでいたが、観ている方もこんな優柔不断な暗殺者はもう嫌だよ。
あんた、もう少し腹を据えなよ。

 

暗殺者とステファニーの人間らしさの葛藤のようなものを見せたかったのだろうが、旨くいっていない。
他の似たような作品と比べると展開が中途半端で、物語も弱い。

 

ということで、女性アサシンもの、復讐ものとしては平均点には届いていないのではないかというのが私の評価。
ブレイク・ライリーのファン以外の方にはお勧めしません(汗)。