あきりんの映画生活

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「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」 (2023年) あの帽子と鞭があれば、音楽も流れるぜ

2023年 アメリカ 154分 
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ハリソン・フォード、 フィービー・ウォーラー=ブリッジ、 マッツ・ミケルセン

シリーズ第5作。 ★★★

 

前作から15年ぶりのシリーズ第5作。
第4作を観た時に。インディも息子に頼るような物語になったのではもうこの後を作るのは無理だろうと思っていた。
しかし、作った。どうなった?

 

大学で講義をするインディ(ハリソン・フォード)の前にヘレナという女性(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)があらわれる。
彼女はインディが若い頃に発見した伝説の秘宝「運命のダイヤル」の話を持ち掛けてくる。
その究極の秘宝は2つに分解されており、ひとつになった時には人類の運命を左右するという。
この運命のダイヤルを元ナチスが狙っているのよ。阻止しなければ。
さあ、あの帽子に鞭を手にして、テーマ音楽も流れるぞ。

 

ハリソン・フォードももう80歳。
さすがに往年のアクションは無理。どうする?
始めのあたりで軍用列車内でのアクション場面が、回想としてでてくる。。
ここに登場しているのは、なんと若き日のインディである。どうやって撮った?

 

使われたのはディエイジング技術といわれる、人物の容姿を若返らせるVFX技術とのこと。
お好みのままに若返った姿が作れるという。すごいね。
しかもそれが不自然にならないように、ルーカス・スタジオが所有していた昔年の「スターウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」の未使用フィルムも利用したとのこと。
すごいね。

 

さて。
今回の敵は運命のダイヤルを手に入れて歴史を変えようとする元ナチスの科学者フォラー(マッツ・ミケルセン)。
どうやら過去にさかのぼってヒトラーを殺し、自分がナチスの実権を握ろうと画策しているようだ。
このフォラーは今はアメリカでも認められた科学者。
彼のモデルはVロケットミサイルの開発者ブラウン博士とのこと。なるほどね。

 

アポロ計画宇宙飛行士帰還パレードでの追跡劇の場面がある。
インディが馬にまがって疾走する。おお、こういった場面をもう一度観ることができるとは・・・。
技術の進歩だなあ。

 

そのあとも、難破船での水中アクション、アルキメデスの墓を巡る冒険劇(ここなどは初期のインディ・ジョーンズものへのオマージュいっぱい!)、そして爆撃機でのアクション。
次から次へとやってくれる。
トゥクトゥク(東南アジアでよく見る三輪車、ね)でのチェイスもあったな。

 

現在のインディはちょっとヘレナに振り回されすぎるようにも思えるのだが、まあ、おじいちゃんが孫娘と一緒に頑張っていると思えば微笑ましいか。
ちゃんと(お約束の)大量ムカデも出てきたぞ(嬉)。

 

時間を操れる運命のダイヤルだから、クライマックスは、おお、タイムスリップか。
で、インディとヘレナが訪れたのは・・・。すごいね、そんなところまで行ってしまうのか・・・。
戦国自衛隊」どころの話しではないな。

 

それほど新味なところはなかったが、てんこ盛りの冒険活劇で大満足だった。
最後、あの帽子と鞭を置いて・・・。これで本当に終わるのだろうなあ。