1996年 アメリカ 121分
監督:レニー・ハーリン
出演:ジーナ・デイビス、 サミュエル・L・ジャクソン
普通のママは、実は。 ★★☆
小学校教師サマンサ(ジーナ・デイビス)は、夫と娘との幸せな生活を送っていた。
ところがある日、殺し屋が襲ってきた。なぜ?
その襲撃に素早く反応してしまうサマンサ。あれ?なぜ私はこんなことが出来るの?
実はサマンサは、8年前に記憶喪失状態で発見され、記憶がないままに今の平凡な生活を営んでいたのだった。
・・・私の過去には何があったの?
こうしてサマンサは私立探偵のヘネシー(サミュエル・L・ジャクソン)と一緒に自分の過去を探りはじめる。
記憶を失っていたすご腕諜報員、とくれば、そう、あのジェイソン・ボーンがいた。
(彼は、その後は長いあいだ、火星で行方不明になっていたようだが。 笑)
この映画の眼目は、普通の家庭の主婦と、すご腕諜報員という、ギャップの面白さにある。
そりゃ、善良な夫も子どもも呆気にとられてしまう。ママ、どうしちゃったの?
物語の展開もスピーディで充分に楽しめる。
いろいろな伏線も効いていた。
ギブスに書かれた携帯番号とか、別れ際に娘に”窓にロウソクを灯すように”と言って渡したマッチとか、人質となった娘が持っている人形とか・・・。
結構嬉しくなるようなこうした伏線の回収があった。
ジーナ・デイビスの代表作といえば、この映画と「テルマとルイーザ」だろう。
しかも、この映画のレニー・ハーリン監督はジーナの旦那さん。そりゃ頑張ってしまう。
サミュエル・L・ジャクソンもきっちりと脇役をこなしていて、さすが。
単純に楽しめる映画です。