あきりんの映画生活

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「オリエント急行殺人事件」 (2017年)

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2017年 アメリカ 114分
監督:ケネス・プラナー
出演:ケネス・プラナー、 ジョニー・デップ、 ミシェル・ファイファー、 ペネロペ・クルス
    ジュディ・デンチ、 ウィレム・デフォー

名作推理小説の映画化。 ★★★

物語はたいていの人が知っているアガサ・クリスティの傑作推理小説
この小説と、「アクロイド殺人事件」を読んだときは唸ったものだった。
こんなトリックがあったのか!
もう誰もこのトリックは使えないな! 二番煎じにはまったく意味を持たせないような独創的なトリックだな!

ということで、この映画を観る人は、おそらくは真犯人(!)については知っていると思う。
その上でこの映画を観るのだろう。
おまけに、あのシドニー・ポラック監督の同名の傑作(1974年)を観ている人もいるだろう。
どうしても比べてしまうよなあ。

名探偵ポワロ役は監督のケネス・プラナー自らが演じている。
そのポワロがたまたま乗り込んだオリエント急行列車には16人が乗り込んでいた。
ポワロ、鉄道会社の人間ブーク、それに被害者となるラチェット(ジョニー・デップ)、車掌、12人の乗客。

列車は雪山の中で脱線して、いわば密室状態となる。
そこで大富豪で嫌味な人物のラチェットが殺される。
さあ、犯人は誰だ? ブークが捜査をポワロに依頼する。よし、この私に解決できない事件などありませんぞ。

この後の物語の展開については、もう語ってもいけないだろうから止めておく。

出演陣は今回も豪華だった。
公爵夫人に扮したジュディ・デンチは台詞など少ないのだが、その存在感はさすが。
そして前作ではイングリッド・バーグマンが演じた宣教師は、今回はペネロペ・クルスだった。
狂言回しのように話しまくる女性にミシェル・ファイファー。彼女の役どころは前作ではたしかローレン・バコールだった。

こういった推理小説ものでは、最後に出演者全員を集めて名探偵が推理を披露して真犯人を名指すのが定番。犯人は貴方ですね・・・。
前作では一車両に客を集めての大円団だったが、今回はかなり違っていた。
乗客は列車を降り、雪山のトンネルの入口に長いテーブルを前に一列に座っている。
まるでレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の審判」のようだと思ったのは私だけではないだろう。

物語のあらすじを知っている私でも楽しめました。
しかし、ぶちまけたことを言うのであれば、シドニー・ポラック版を観た方はもうこれを観る必要はないような気が・・・(汗)。
かなりの差でした。