2000年 ロシア 115分
監督:ティムール・ベクマンベトフ
バンパイア風ファンタジーもの ★★
ロシアでは興行成績の記録を塗り替える大ヒット作とのこと。
監督は先日公開された「ウォンテッド」のベクマンベトフ。
闇と光の勢力の抗争という設定はよくあるものだが、それが一つの橋の上での戦いに象徴されているのには感心。
CGは高度で、画像にはこっていることがよくわかりるのだが、迫力を出すためにか、画面に落ち着きがなく、見ていて結構疲れた。
ストーリーも、異界の設定がどうなっているのか、闇の勢力とバンパイアとの関係がどうなっているのか、などが説明不足で、理解しにくい部分があったのが難点。
そのために途中はやや中だるみの感もあった。
(ネタバレ)
しかし、最後になって、今後の展開が冒頭の逸話とつながったのは見事。
恋人が孕んだ胎児を殺すことを願いさえしなければ、最強の能力を持った子どもが闇の勢力に加わることもなかったわけだ。
続編の「デイ・ウォッチ」も見ないと正確な評価にはならないのだろう。
しかし、こういうバンパイアものとかゾンビものが生理的に合わないので、評価は低めになってしまった。