あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです(苦笑)。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。

「蘇える金狼」 (1979年)

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1979年 日本
監督:村川透
出演:松田優作、 風吹ジュン

和製ハードボイルドもの。 ★★★☆

平凡なサラリーマンを表の顔とする朝倉哲也(松田優作)は、裏では身体を鍛えて来るべき悪事の日に備えていた。
入手した麻薬で手なずけた上司の愛人、永井京子(風吹ジュン)を利用して会社幹部の横領事件の証拠を握った朝倉は、会社の実権を握ろうとする。

今から30年前の角川映画
日本映画のひとつの時代を感じさせるころだった。原作は大藪春彦
今見直しても、日本のこの手の映画としては最高といってよい出来の映画だろう。

全体を包んでいるのは、破滅と裏表の緊張感であり、主人公の夢がもろい基盤に上になり立っていることを、口には出さないが主人公自身も感じている儚さがある。
ハードボイルドはそこで初めて美しくなる。

松田優作の存在感もすごい。
地下室で古代の面を着けて一人で狂喜する場面は、特に印象的。
(ここでアルビノーニアダージョが流れたように記憶していたのだが、違っていた。あの曲はなんの映画で流れたんだった?)
最後の飛行場を必死に歩いていく場面、飛行機の座席でくたっと身体が崩れる場面などもよかった。
ただ、うだつの上がらないサラリーマンに扮しているときのカツラ姿の松田優作だけはいただけなかったが(苦笑)。

騙されながらも主人公に尽くす風吹ジュンもよかった。
それに、彼女に刺されたあとに二人分の航空券を主人公がとりだした場面は、この映画のクライマックスといってもいいだろう。

主題歌を、ペドロ&カプリシャスの初代ボーカルだった前野耀子が歌っている。