2009年 アメリカ 122分
監督:アレックス・プロヤス
出演:ニコラス・ケイジ、 ローズ・バーン
SFXを駆使したパニックもの。 ★★★
50年前に埋められたタイムカプセルから出てきた紙には、数字が羅列されていた。
その数字はその後に起こった大惨事を予知したものだった。
さらに、これから後に起きる大惨事も予知していた。
数字の謎を解いた主人公(ニコラス・ケイジ)は、大惨事を未然に防ごうとするのだが・・・。
予告編でお馴染みとなった大型旅客機の墜落場面。翼を折りながら主人公の見ている方へ突っ込んでくる飛行機の迫力はさすがで、SFXの進歩を感じる。
さらにすごかったのは地下鉄の暴走事故場面。
先刻の飛行機事故の場面などまだまだ序の口だよ、というすさまじさ。
もう、すげえ!としか言いようがない。
極端なことを言えば、この映画はこの場面を見せるために作った? というのは冗談にしても、それぐらいにすさまじい。
数字の謎が解かれていく緊迫感、予知されたこれからの大惨事がどのように起こるのかという緊迫感、それに巻き込まれていく主人公たちの運命がどうなるのだろうという緊迫感、それらが上手く絡みあって、物語は最後まであっといいうまにすすんでいく。
最後のストーリー展開には賛否両論あるかもしれない。
ネタバレになるのでこれ以上くわしくは書けないが、予知の数字の最後「33」の意味が読み解かれたときに、結末としてはもうこれしかないかな、と思いながら観ていた。
面白く観終えたのだが、振り返って考えると、予知をおこなったことにどんな意味があったのか、ということは結局わからずじまいだった気がするのだが・・・。
それに、主人公たちが肝心の場所を突き止めなくても、目的にはあまり影響がなかった気がするのだが・・・。
つまるところ、ニコラス・ケイジが一生懸命したことは全くなんの意味もなかったような気がするのだが・・・。
・・・そういうことを言ってはいけないのかな?
最後の方で、主人公のお父さんが「すべてが終わるわけじゃない」という意味のことを言う。主人公は「アイ・ノウ(そうだね)」と答える。
タイトルの「ノウイング」とかけているのだろう。「知ること」の意味は希望をもつことにあるのだ、ということなのだろう。
できれば、大画面で観る方がよい映画です。