2018年 アメリカ 121分
監督:アントワーン・フークワ
出演:デンザエル・ワシントン
必殺仕置き人の続編。 ★★☆
前作ではホームセンターでひっそりと働いている主人公だったが、今作ではタクシー・ドライバーとなっている。
お年寄りには優しく、少年には頼りになる後見者のよう。
どこまでも善い人。模範的な市井の人。
もちろん主人公のマッコール(デンゼル・ワシントン)は元CIAエージェントだから、本当はめちゃくちゃ強い。
どれぐらい強いかというと、ドラッグを使って女性を弄んだ4人組を30秒でのしてしまう。
ちょっとやりすぎじゃね?というぐらいに叩きのめす(苦笑)。
で、不正な奴らは見逃さないぞ。
善人の市井の人が、実はめちゃ強い仕置き人だった、というのがこのシリーズのミソ。
で、今回の敵は、マッコールの元上司で好き理解者だったスーザンを殺した奴。
いろいろと経過はあるのだが、ポスターの惹き文句にもあるように、実は敵はマッコールと同業のイコライザーだった、というわけ。
だから、敵もその辺のチンピラとは違って本格的に強い訳なのだよ。
最後の対決場所は、暴風雨が襲ってきている街。
住人は皆避難していて、無人となっている。
この雰囲気は、無人の宿場町に強い風が吹きぬけていた黒沢の「用心棒」を思わせる。
暴風雨の中で1人対4人の戦いが始まる。
この戦い場面は、大荒れの天候が気分を盛り上げてくれて、迫力満点だった。
今作の不満は、敵の設定がちょっと無理矢理なのじゃないかなあ、というところ。
しかし、なんといってもデンゼルですから、安心して観ていられる作品でした。
”沈黙の***”のオヤジにも負けない強さだぞ。
希望を言えば、マッコールには夜更けのダイナーに立ち寄って欲しかった。
そこで夢をかなえたクロエちゃんと出会う、なんて場面があったら最高だったのですが・・・。