あきりんの映画生活

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「イコライザー/ザ・ファイナル」 (2023年) 必殺デンゼル仕掛け人はめっちゃ強いよ

2023年 109分 アメリカ 
監督:アントワン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン、 ダコタ・ファニング

シリーズ第3作。 ★★☆

 

元CIAのマッコール(デンゼル・ワシントン)が、市井の善人をいじめる悪人を容赦なくやっつける勧善懲悪のこのシリーズ。
いわばハリウッド版必殺仕事人。強いよ。

 

今回の舞台はイタリアで、相手はマフィア。
冒頭にいきなりの大虐殺現場が映される。これって、もしかしてマッコールの仕事後?
これまでの彼の仕事ぶりに比べると、かなり凄惨な感じ。今回のマッコール、ちょっとやり過ぎじゃね?
 

でもね、デンゼル・ワシントンって基本的に善人のイメージ。
眼がきれいなので、残虐な殺しを繰り返してもやっぱり善人なんだなと思わせる。

 

今回のマッコールは、頼まれてもいない人助けのためにシチリアまで出かけて事を成し遂げたのだ(その詳細は映画の最後に明かされていた)。
しかし見逃してやった少年に背後から銃撃されて瀕死となってしまう。
やっとたどり着いたアマルフィ海岸のアルタモンテという小さな街で、親切な人に助けられるマッコール。

 

ここは好い街だな。マッコールは土地の人々と穏やかな交流をはじめる。
無償の助けをしてくれた医者、市場の魚屋、行きつけになったカフェの女性、などなど。
しかし街を恐怖で支配してカジノリゾートにすることを企む悪集団がいたのだ。
さらに覚醒剤密輸で大金をかせいでいるマフィアもいたのだ。

 

こんな善良な人たちを食い物にしようとする奴らは許せない。
さあ、マッコールの正義感爆発瞬殺仕事が始まるぞ。

 

ポスターの謳い文句には「9秒で終わらせる」とある。
冒頭で、例によってストップウォッチを押して瞬く間に敵を倒してしまう。おお、マッコール、最速最強。
しかしこれは最初だけだった。秒殺シーンはこのシリーズの売りだったのに、ちょっと残念。

 

ああ、そうそう。もう一カ所、瞬時に相手をやっつける場面があった。
レストランで手下を引き連れてやって来たチンピラのボスが、家族で食事をしていた警官にいちゃもんをつけて脅す。それをじっと見つめるマッコール。
その視線に気づいたボスが、おお、なんだ、貴様、なんか文句あんのか、といった感じでマッコールに詰め寄る。
で、一瞬で痛みの神経を攻撃してボスに悲鳴を上げさせるマッコール。
やるねえ。

 

で、そのあと、チンピラ一団を情け容赦なく成敗してしまうマッコール。強いぞ。
実はチンピラ・ボスはマフィアの親玉の弟で、怒り狂ったマフィアとの対決となる。
もちろん、マッコールさんは強いのである。
情け容赦なく強いのである。
で、街には平和が戻るのである。めでたし、めでたし。

 

面白かったこのシリーズもこれで終わるようだ。
マッコールも安寧の街に住み着いて、これからの安寧の人生を送るのだろう。
これはこれで好いシリーズの終わり方だったのではないだろうか。

(でも、原題は「イコライザー3」なのだよ。勝手にファイナルとつけたのは日本だけ?)