あきりんの映画生活

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「ザ・アウトロー」 (2018年)

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2018年 アメリカ 140分
監督:クリスチャン・グーデガスト
出演:ジェラルド・バトラー

銀行強盗団vs.危ない刑事たち。 ★★★

ロサンゼルスは危ない街。どれだけ危ないかというと、50分に1件銀行強盗が発生している。
こりゃ凄い。私の住んでいる街なんか1年に1件もないぞ(笑)。

そんなロサンゼルスだから、保安局には重犯罪特捜班というのがちゃんとある。
そこのリーダーがニック(ゲラルド・バトラー)。
生半可なやり方では銀行強盗に立ち向かえないぜ。ガンガン行くぜ。

銀行強盗団は知的。しかも元特殊部隊のメンバーというエリート強盗団(苦笑)
かたや保安官の方は違法捜査も厭わないという無茶ぶり。
ということで、冒頭から激しい銃撃戦場面もある。
こりゃ男の映画だぜい。

中盤は、頭脳明晰な強盗団の銀行襲撃準備が描かれる。
こんな事をなぜしているのだろう?と思った事柄は、後半になって回収されていく。
ああ、なるほど、このためにあんなところにこれを隠しておいたのか・・・。

一方の保安局側もいろいろと捜査の手を回す。
強盗団の運転手役のドニーを寝返らせて、銀行襲撃の情報を入手しようとする。
おい、そのまま一味の振りをしていろ、なにか判ったらちゃんと保安局に知らせるんだぞ。
はい、判りました・・・。

ネタとして、ニックの夫婦仲のいざこざが描かれたりもするが、正直なところ、これはどうでもよかった。


終盤は、渋滞した車列の間での両者の烈しい銃撃戦。
それも拳銃などというまどろっこしいものではない。皆が手にしているのはマシンガン。
ボンネットの上に銃座を据えて撃つ奴もいる。
ここはすごい。男の映画だぜい。


(以下、ネタバレ)

アウトローvs.アウトローという壮絶な銃撃戦の陰で、意外な人物が悪賢く立ち回る。
ゴミ収集車のトリックにはしてやられた。
どうしてこうなっていたのか?という種明かしなのだが、なるほど、そうだったのか!と納得させられた。

誰かの感想に「ヒート」+「ユージャル・サスペクツ」とあったが、言い得て妙。
それにしてもこの邦題は酷い。もう少し何とかならなかったのか。
頑張った好い映画なのに、あまりにも他の作品に埋もれてしまいそうな邦題ではないか。もっと抜きん出ろよ。
おまけに英語、冠詞の読み方が間違っているよ(苦笑)。