あきりんの映画生活

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「ミッション・インポッシブル」 (1996年)

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1996年 アメリカ 110分
監督:ブライマン・デ・パルマ
出演:トム・クルーズ、 ジョン・ヴォイド、 エマニュエル・ベアール
    ジャン・レノ、 クリスティン・スコット・トーマス

映画シリーズの第1作。 ★★★☆

 

元々はTVドラマの「スパイ大作戦」。
いろいろな特殊技能を持つメンバーが協力して不可能と思われる指令をこなしていく、という筋立てだった。
だから、本来はアクション中心ではなくて、頭脳プレイが見所だったわけだ。
さあ、映画のシリーズはどうだったか?

 

冒頭にジム・フェルプス(ジョン・ヴォイド)のもとにお約束の指令が届く。
ちゃんと、「例によって、君、もしくはメンバーが ~ 当局はいっさい関知しない」という台詞もあった。
そしてちゃんと指令テープは消滅する。

 

しかしチーム・リーダーであるはずのジムは早々に死んでしまう。
あれ? わざわざジョン・ヴォイドを起用しながら、これだけ? おかしいなあ・・・(苦笑)。

 

主役はトム・クルーズ扮する諜報員イーサン・ハント。
映画シリーズで初めて登場したイーサン・ハントだったが、シリーズの人気とともにすっかり有名になった。
どれぐらい有名かというと、ジェームズ・ボンドジェイソン・ボーンと並ぶぐらい(3人とも名前の音が4文字+3文字でリズムが好いんだよね 笑)。

 

物語の眼目は、CIA情報員のリストの争奪戦。
もしこのリストが敵の手に渡ったら潜入している世界中の情報員が危険にさらされてしまう。
なんとしてでもリストを守って、組織のなかに居る裏切り者を捜し出さなくては。

 

で、CIAの厳重警戒されている部屋からの資料を奪取することになるのだが、この場面が迫力満点だった。
なにしろその部屋は、床に重力センサーがあって、ちょっとでも変化があれば警報が鳴ってしまう。
さらに部屋のなかの物音、温度変化に対するセンサーもある。
それらのセンサーに引っかからないようにしなければならない。どうするんだ。

 

で、ハントは天井からワイヤーで宙吊りになって部屋に忍び込む。
もうこのシーンで、このシリーズの人気が不同になったといってもいいのではないだろうか。
あわや、コップの水滴が床に落ちてそうになって警報が鳴りそうになる場面は思わず息をのんだぞ。

 

ということでこの映画では、それぞれの専門分野のメンバーが特技を発揮して困難なミッションを果たすというのとはちょっと違った。
協力するメンバーが何人かはいるのだが、実質的にはハント一人の(トム・クルーズ一人の)活躍に焦点が当てられている。
まったくのトムのための映画(苦笑)。
ジャン・レノもメンバーとして頑張っていたのだが、格好良さはもう一つだったな。

 

でもとても面白かったので、満足度は大。
変装マスクを顎のあたりから剥がして、本当は俺なんだよ、と見せるあたり。
そして、あの何度も流れるあのラロ・シフリンのテーマ曲。

 

ああ、そうそう。ジョン・ヴォイドね。やはりね(苦笑)。