2000年 アメリカ 124分
監督:ジョン・ウー
出演:トム・クルーズ、 タンディ・ニュートン
シリーズ第2作。 ★★★★
このシリーズは現在は6作目まで作られているが、そのアクション・シーンはどんどん派手になっている。
もう諜報員ものではなく、完全にアクション映画なのだ(苦笑)。
その流れの基礎を作ったのは、この第2作のジョン・ウー監督だったのではないだろうか。
冒頭からすごい場面が映される。
なんと、イーサン・ハント(トム・クルーズ)が命綱なしのロッククライミングをしている。
もう高所恐怖症の私など思わず失禁してしまいそうになる映像である。
片手1本でぶら下がって、そこから飛び移るなんて、「SASUKE」のクリフハンガーじゃあないか!
さて、今回の任務は、キメラという怖ろしいウイルスとその解毒剤の奪還。
チーム仲間はMIFのメンバー2人と、それにナイア(タンディ・ニュートン)という一般人の女泥棒。
彼女はキメラを奪った悪党の元カノでもあったのだ。
悪党の彼女への思いを利用して、ナイアは悪党の懐へもぐり込む。
ナイアとすぐに好い仲になってしまっていたイーサンにとっては、そりゃ気が気ではない展開だぞ。
スパイ大作戦らしさが少し残っていたのは、競馬場でのSDカード盗みの場面か。
でも、左ポケットから掏摸とって、右ポケットに返すなんて、ちょっと甘いんじゃないかい。
今作のキモは、キメラを奪われないためにナイアが自分の身体に打ってしまう、というところ。
20時間以内に抗体を注射しないと、ナイアは死んじゃうぞ。
ミッションにタイム・リミットがかけられる。
イーサンは必死、観ている我々も必死。
ジョン・ウー監督のことだから二丁拳銃の場面は絶対あるよな、と思いながら観ていた。
普通は狙いすましてていねいに銃を撃つイメージの諜報員ものだが、ウー監督なので、二丁拳銃乱射シーンはやはり、あった(笑)。
すると、お約束の白い鳩も飛ぶのか?
まさか、いくらなんでもそれまではないだろう・・・。
しかしウー監督なので、やはり白い鳩は飛ぶのだった。それもご丁寧に何回も飛んだ(爆)。
おまけにお得意のスローモーションも組み合わせて、格好好い場面にしていた。
爆発シーンも派手。火薬の量は半端ではない。
それに迫力満点のバイクによるチェイス・シーン。
これ以後のこのシリーズの売りであるこれらは、やはりこの第2作で基本が作られた感じがする。
クライマックスはイーサンと悪党との浜辺での肉体ファイト。
これも凄まじかった。
おいおい、早くしないとナイアが死んでしまうぞ。どうなるんだと、ハラハラしながら観ている。
トムはどこまで本人が演じていたのだろうか。
いずれにしても映画との出来としては満点である。
イーサンとナイアはこの後どうなったのだろう?
タンディ・ニュートンはこの後のシリーズには一度も登場しない。
ジェイソン・ボーンは愛した女性に一途だったのに、イーサン・ハントは浮気性?