あきりんの映画生活

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「360」 (2011年)

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2011年 イギリス 110分
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:アンソニー・ホプキンス、 ジュード・ロウ、 レイチェル・ワイズ

13人の群像劇。 ★★★

 

ウイーンやパリ、ロンドン、そしてアメリカの都市を舞台にした13人の群像劇。
場所もばらばらなら境遇もばらばらの13人なのだが、全員がどこかで誰かとつながっているというところがミソ。
監督は「シティ・オブ・ゴッド」や「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス

 

行方不明の娘の安否を確かめるために飛行機でアメリカに向かうジョン(アンソニー・ホプキンス)。
ジョンは隣の席にいたローラと言葉を交わし、雪のせいで足止めを食った飛行場でも親しく時を過ごす。
ローラはは恋人に別れを告げてブラジルに帰る途中だった。

 

ローラが付き合っていた写真家のロイには、情事相手のローズ(レイチェル・ワイズ)がいたのだ。
ローズは夫のマイケル(ジュード・ロウ)とは冷えた関係になっている。
この映画でのレイチェル・ワイズはきれいだった。これまで観た映画の中では一番きれいだったのではないだろうか。

 

さて、そのマイケルが出張先で買おうとした娼婦がブランカ
ブランカの妹のアンナは、マフィアのボスの運転手をしているセルゲイと出会い、セルゲイの妻は新しい恋に踏み出そうとしていて・・・。

 

と、人の連鎖が続いていく。
人妻との愛を選ぶべきか、それを禁じているイスラムの教えに従うべきか悩む歯科医師が出てきたりもする。

 

かなりの有名俳優が出ているのだが、その割には見応え度としてはもうひとつだった。
見終えた後の満足度ももうひとつ。
それというのも、内容がかなり汚れたものが多かったせい。
(ちなみに我が国では劇場未公開だった)

 

たとえば、群像劇の代表作といえば、誰もが認めるであろう「ラブ・アクチュアリー」。
あちらは気持ちがきれいに洗われるような恋と愛で人々が結びついていった。
しかし、こちらは言ってみればセックスとお金で人々が結びついている。
ま、監督があの「シティ・オブ・ゴッド」を撮った人だから、きれいごとではすまさなかったのだろう。

 

物語はとんとんと展開し、飽きることはありません。
群像劇が好きな人だったら観ておいいてもいいでしょう。
じっくりとした物語が好きな人には向いていないかな・・・?