あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「ニューイヤーズ・イブ」 (2011年)

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2011年 アメリ
監督:ゲイリー・マーシャル
出演:ヒラリー・スワンク、 ロバート・デ・ニーロ、 ハル・ベリー、 アシュトン・カッチャー
    ジェシカ・ビール、 アビゲイル・ブレスリン、 キャサリン・ハイグル、 ミシェル・ファイファー

ほのぼの群像劇。 ★★★☆

年末ぎりぎりに観た映画。感想を書くのが年始になってしまった(汗)。

豪華な出演者顔ぶれでニューヨークの大晦日を群像劇で描く。
8つの物語が交差するが、気持ちが癒やされる内容となっている。

タイムズスクエアではボール・ダウンというイベントが恒例行事としておこなわれるようだ。
高く釣り上げたボールが新年と共に落下するというものらしい。
で、そのイベントを取り仕切る大役を任されたのがクレア(ヒラリー・スワンク)。
ボールが途中で引っかかってしまったりして大変。

そのそばでおこなわれている年越しの大パーティのケータリングを任されたのはローラ(キャサリン・ハイグル)。
そこにはカウントダウン・ライブをおこなう人気ロックスターのジェンセン(ジョン・ボン・ジョビ)も来ているのだが、ジェンセンは実はローラの元カレだった。
ジェンセンはローラと仲直りをしたいのだが、ローラの方は・・・。

末期の病に冒されて病院で年を越そうとしている孤独な偏屈オヤジのスタン(ロバート・デ・ニーロ)。
そんな彼を優しく看護してくれるのは看護師のエイミー(ハル・ベリー)。
スタンは病院の屋上からボール・ダウンをもう一度見たいと願うのだが、主治医からは無理だと却下されてしまう。

とこう書いてくると、それこそ甘々の映画なのではないかと思ってしまうところ。
大方の人が、このエピソードはこんな風になるのだろうな、と期待してしまうその通りになっていく(笑)。
でも浮ついていないので、決して薄っぺらくはない。
充分に満足して見ることが出来る。

なかでも良かったのは人生に疲れ果てた中年女性を演じたミシェル・ファイファー
会社を辞めると宣言した彼女は今年の目標を書き付けたメモを持っていた。
世界一周をしたいとか、これまで出来なかった冒険をしたいとか・・・。
そして、偶然に知り合った青年ザック・エフロンがいろいろと助けてくれて、その夢をかなえていく。
ファイファーも老けたなあと思わされるのだが、その感じがエピソードには好くあっていた。

その他にも、世間に拗ねて孤独を愛する青年ランディ(アシュトン・カッチャー)は、故障したエレベーターに閉じ込められたり。
晦日ファースト・キスを夢見ている娘(アビゲイル・ブレスリン)は、シングル・マザー(サラ・ジェシカ・パーカー)に、外出を止められてしまったり。
1年前の行きずりの女性が忘れられずに約束の場所に急ぐジョシュ・デュアメルの前に現れるのは、一体、誰?

最後の方になって、別々のエピソードの登場人物がつながったりして、そういうところも群像劇では楽しい。
(ただひとつだけ、絶対に止めて欲しかったつながり具合もあったのだが・・・涙)。

もう新年になってしまいましたから、1年待って、今年の年末にぜひご覧になってください。
ほのぼのと温かくなりますよ。
エンドロールではNG集が入ります(ゲイリー・マーシャルは好きなんだよね)。

(追記)
DVDには本編とは別のNG集もおまけに付いている。
マーシャル監督によれば、ヒラリー・スワンクはとてもお茶目なんだそう。へえ~。