2020年 アメリカ 90分
監督:ジア・スコバ
出演:ジア・スコバ
美しき女性諜報員もの。 ★☆
続いてまたまた女性エージェントもの。今度はどうだろう?
私が好きなジャンルなので、目に留める頻度がどうしても高くなる。
・・・しかし、どんどん質が低下して行ってるぞ(涙)。
まずはジャケット写真を見て欲しい。
おお、アンジェリーナ・ジョリー姐様にそっくりではないか。髪型、銃の持ち方まで、アンジーを彷彿とさせるぞ。
これは観なくてはなるまいて
(・・・止せばいいのに。こんなにアンジーに似せているということは、巧妙な客引きの手口だぜ)。
案の定、見始めて、あれ? 本編になったら、アンジーに似ていない・・・。似ていたのはジャケットだけ。
頬骨がやけに張っているなあ。眼の周りのメーキャップでなんとかアンジー風にしようとしているぞ。
そもそもこの映画、ジア・スコバというロシアのモデル出身の人の脚本、監督、主演作。
えっ、なに、それ? 自分のプロモーション・ビデオか?
一応のあらすじとしては、3人の子どもに時限爆弾を埋めこんだテロリストを倒す、というもの。
で、ヒロインがCIAエージェントのルシンダ(ジア・スコバ)。
ポニーテール風にした長い金髪をばっさばっさと揺らしながら活躍する・・・。
というところなのだが、本人が書いたという脚本がまた不出来。
時間軸を妙にいじるものだから、物語の流れが悪い。あれ、どうなったんだ?
いきなり捕らえられたヒロインは監獄へ。そこで、なんと5年間があっという間に経過する。
それ、何の意味があった? CIAはその5年間何をしていたの?
繰り返しになるが、この映画、ジャケット写詐は確信犯的にアンジー人気を狙っている。
後半で黒髪ウイッグをつけたヒロインなんか、もうまったくの「ソルト」の真似じゃん!
それでもアクションなりが格好良ければまだ救われたのだが、それも駄目。
身体の動きにはキレがなく、ちゃんと訓練したのかいな?
拳銃の撃ち方もどことなくぎごちない。
おいおい、それぐらいピシッと決めてくれよ。
90分という尺に助けられて我慢して最後まで観たのだが、ラストがまた、なに、これ?
これで本当に映画を終わらせていいと思ったのだろうか?
繰り返しになるけれど、脚本は本人なのだからね。映画の不出来は全部本人のせい。
制作費は誰が出したのだろ?
久しぶりに低評価の映画の感想を書きました。
ここまで貶されると、かえってパッチものアンジー映画、観てみたくなる?