あきりんの映画生活

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「ラスト・ミッション」 (2014年)

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2014年 アメリカ 117分
監督:マックG
出演:ケビン・コスナー、 アンバー・ハート

病を抱えたCIAエージェント。 ★★☆

リュック・ベッソン脚本のCIAエージェントもの。
で、舞台はフランス。
ちょっと脱力的なところもあって、ガチガチのハリウッドものとは趣が違う。

イーサン(ケビン・コスナー)はすご腕CIAエージェントなのだが、離婚した妻の元に引き取られた一人娘がいて、可愛くて仕方がない・・・。
あれ? どこかで聞いたような設定?
まさかラスト・ミッションを96時間で終わらせようというのではないだろうなあ(笑)。

そんなイーサンはある日、余命数ヵ月と宣告されてしまう。
それならこんな危険な仕事はもう止めた。残された時間はパリで暮らす別れた家族と過ごしたいぞ。
ところが、そう簡単には組織は赦してくれないのだ。組織は怖ろしい。

組織も怖ろしいが美女も怖ろしい。
妙にセクシーな女エージェントのヴィヴィ(アンバー・ハート)が、延命を可能にする試験薬の提供を条件に、新たな仕事を持ちかけてくる。
こうしてイーサンは、顔も判らない超大物テロリストを倒さなくてはならなくなる・・・。

ベッソンらしいユーモアもある。
長く不在にしていたイーサンの部屋に、不法難民が居座ってしまうのだが、彼らを追い出すことも出来ない。
いくつかの生活条件を出して、部屋に住まわせてやるイーサン。
この不法難民の子ども達が愛くるしいのだよ。

ボス・テロリストに迫るために、情け容赦なくその子分たちを痛めつけるイーサン。
でも、彼らが自分の娘の話をしたり写真を見せたりすると、急に彼らに優しくなってしまう。
おお、おお、娘に弱い父親はどこでも一緒なんだ。

敵の1人を尋問しようとしているところに娘からの電話がかかる。
彼氏にスパゲッティを作ってやりたいのだが、レシピを教えて欲しいとのこと。
なんという偶然、尋問しようとしていた相手はイタリア人(笑)。
彼にママ譲りの本場のイタリア・スパゲッティのレシピを娘に伝授させるイーサン。
ね、コメディ・タッチでしょ。

ベッソンらしいツッコミ所も満載。
ヴィヴィがエロいのは好いのだが、考えてみたら、彼女は何にもしていない。
上司からテロリスト撲滅の命令をされたのはお前だろうが。
イーサンに丸投げじゃないか(苦笑)。

それに治験薬の副作用が、必ず敵を追い詰めた場面で起こる。
敵を目の前にして意識朦朧となるばかりのイーサン。
そんな副作用を止める方法は・・・ウォッカを飲むことって・・・なんだ、そりゃ?(苦笑)

てなわけで、ガチガチのアクションを期待した人には物足りないかもしれない。
しかし、はじめからベッソン印のエージェントものだと割り切って観れば、充分に楽しめます。
還暦間近のコスナーも頑張っています。