あきりんの映画生活

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「マトリックス/リローデッド」 (2003年) 

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2003年 アメリカ 138分
監督:ウォシャウスキー兄弟
出演:キアヌ・リーブス、 キャリー・アン・モス、 ローレンス・フィッシュバーン
    モニカ・ベルッチ

マトリックス第2弾。 ★★★☆

 

さてシリーズ2作目。
あれだけ世界に衝撃を与えた作品の第2弾なので、それは大変だったろうと思う。
しかし前作でも驚異的だった映像は今作でもしっかりとあり、物語世界も前作を引き継いで、さらに混迷を深めるものとなっていた。

 

冒頭でいきなり、バイクにまたがったトリニティ(キャリー・アン・モス)が単身で敵のアジトに乗りこんでいく。
そして宙を反転し、全身での蹴りや殴打を続けるワイア・アクション。美しい。
スローモーションで捉えた、両手を翼のように拡げた空中でのポーズが美しい。
しかし高層ビルから落下しながら彼女は敵の銃弾を受けてしまう。これは・・・。

 

本作と3作目の「マトリックス レボリューションズ」は同時に撮影されたとのこと。
すると、当然ながら物語はその両者で完結する構想で撮られていることになる。
それもあって本作はどうしても中途半端な感じを残して終わっていくのだが、それがこの2作目に課せられた宿命のようなもの。
評価は3作目と合わせておこなわれるべき?

 

今作で戸惑ったのは、作品世界の構造がややこしくなっていたこと。
前作では、コンピューターのプログラム対人間という比較的単純な対立構造であった。
ところが今作では、エグザイルという不正プログラムが現れる。
本来は削除されるべき存在なのに、削除命令を聞かずに仮想世界に居すわっている、いわば不良プログラムである。

 

こいつらはネオ(キアヌ・リーブス)たちの味方なのか、敵なのか?
エグザイルの首領がメロビンジアン。そしてその妻がモニカ・ベルッチ扮するパーセフォニー。
ベルッチがこんなところに登場するのか。ちょっとびっくり。

 

アクション場面は今作でもすごかった。
見せ場のひとつであるカーチェイスは、撮影用に2キロ以上の高速道路を建造したとのこと。
爆走する車の上でモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)は日本刀で戦うぞ。

 

またネオと激しい格闘をおこなうエージェント・スミスだが、なんと今作ではあらゆるプログラムを書きかえて自分の複製を作る能力を身につけていた。
要するに、ひとりでも倒すのが大変だったエージェント・スミスが、うじゃうじゃと現れてネオに向かってくるのだ。
こりゃいつまで経っても勝てっこないぞ。

 

ネオたちの本拠地ザイオンを襲ってくるセンチネルの大軍。
それを倒すために、マトリックスへの侵入を謀るネオたち。
終盤にはマトリックスを設計したというアーキテクトなる人物も登場してくる。
さらにその設計者は預言も救世主もプログラムされたものだと告げる。えっ?

 

よくも悪くも3部作の真ん中の作品。
次の「レボリューション」を観るための作品、という運命を背負わされているからなあ。
さあ、次を観ようか。