2000年 アメリカ 104分
監督:ジョン・フランケンハイマー
出演:ベン・アフレック、 シャーリーズ・セロン、 ゲイリー・シニーズ
カジノ強盗サスペンス。 ★★
監督はジョン・フランケンハイマー。そして俳優陣はベン・アフレックにシャーリーズ・セロン、それにゲイリー・シニーズ。
こんな豪華な顔ぶれの作品を見逃していたのか。これは観なくてはなるまいて。
ということで、期待して鑑賞したのだが、あれ?こんなもん?
自動車泥棒の罪で刑務所に入っていたルーディ(ベン・アフレック)は、同房のニックからまだ会ったこともない文通相手アシュリー(シャーリーズ・セロン)のことを聞かされていた。
しかしニックは出所直前に喧嘩の巻き添えを食って死んでしまった。
出所したルーディは美しいアシュリーを見そめて、ニックになりすましてしまう。
やあ、初めまして。僕が文通していたニックだよ。
というのが発端。
そりゃシャーリーズ・セロンを見れば彼女とお近づきになりたいとは男なら誰でも思うだろう。
しかし、しかしだよ、そんな美女が会ったこともない受刑者と文通する?
ちょっとおかしいぞ、何か裏があるんじゃないか、と少しは疑えよ。
案の定、ルーディがアシュリーとよろしくやっていると、突然アシュリーの兄ガブリエル(ゲーリー・シニーズ)があらわれる。
これがヤバい雰囲気丸出しの悪い奴。
ほらね、ただじゃ済まなかったでしょ。
でもアシュリーはルーディをかばってくれるのだよ。やはり彼女はいい人なんだ。
このガブリエル、演じているのがゲイリー・シニーズだから笑い顔が不気味で、もうたまらんなあ。
実はガブリエルは、死んだニックが勤めていたカジノを襲撃する計画を立てていたのだ。
おい、ニックよ、カジノの内部はどうなっているんだ? どうやれば金庫室に入れるんだ?
そんなことは何も知らないルーディ、でも、嘘がばれれば殺されてしまいそう。
なんとかニックになりすますしかないなあ。
ということで、好きになってしまったアシュリーの手前もあり、嘘の綱渡りをするルーディ。
ついにクリスマスの夜に、サンタクロースに扮した5人組はカジノに押し入る。
上手くいくのか?
(以下、ネタバレ)
実はアシュリーとガブリエルは兄妹なんかではなかったのだ。
二人は恋人同士で、カジノの情報を知っているニックを誑かそうとしていたのだった。
ほらね、裏があったでしょ。
といったようなどんでん返しがあったのだが、どうもとってつけたよう。
物語全体も薄い。せっかくの豪華出演陣が活かされていない(シャーリーズ・セロンなんて体当たり演技までしているのに 汗!!!)
フランケンハイマー監督の遺作だが、何とも残念な作品だった。
余談だが、シャーリーズ・セロンは、自分が出た映画の中でこれが一番ひどいと話していたとか。
それは判っていたのだけれどもフランケンハイマー監督が大好きだったから出演したの、とも。
そうだったのか。それにしても・・・。