2010年 アメリカ 107分
監督:ジュリー・アン・ロビンソン
出演:マイリー・サイラス、 リアム・ヘムズワース
少女のひと夏の物語。 ★★
原作は、映画「きみに読む物語」の原作者でもあるニコラス・スパークス(未読)。
なんでも500頁ほどもある長編とのこと。それを1時間半あまりにまとめている。
夏休みに離婚した父親のもとへやってきたロニー(マイリー・サイラス)とその弟。
しかしロニーは反抗期まっただ中で、離婚した父親に素っ気ない態度をとり続ける。
おいおい、お父さんは悲しいよ・・・。
そうなのだ、始めあたりのロニーの父親に対する態度の悪さ! 見ていて腹が立ってくるほど。
娘にこんな態度をとられたら、世の中の父親はみんな嘆き悲しむよ。
それが典型的なボーイ・ミーツ・ガールで恋人が出来たとたんに上機嫌になって、父親とも打ち解ける。
なんじゃ、そりゃ。お前、あほちゃうか。
ヒロイン役のマイリー・サイラスはまったく知らない人だったが、どうやらアメリカではトップ・アイドルの一人らしい。
へぇ~。これ、アイドル映画だったのか・・・。
というわけでもないのだが、ヒロインの演技はもう一つだった(汗)。
それに、塗装の剥げた古いトラックに乗っている貧乏そうなナンパ野郎が、実は大金持ちの大豪邸に住んでいて、超名門大学に合格するような頭脳の持ち主だった、なあんて・・・。
あまりにもベタな設定で、少女漫画的じゃね?
観ていて疑問だったのは、父親はどうやって生計を立てているの? ということと、こんな好い父親なのにどうして離婚したの? ということ。
母親だって普通の人っぽかったし(この女優さんがジョン・トラボルタの奥さん)、離婚するような過去があっとは思えなかったなあ。
結局、父親と不仲だった反抗期の少女が、素敵な王子様との恋に落ちて、変わっていくというお話。
父親もある秘密を抱えていて、物語の終盤はしんみり展開になっていく。
父親との和解は好かったのだけれども、どうも物語の進み方が不自然だった。
弟役の少年はいい味を出していたのだけれどね。