2015年 アメリカ 112分
監督:J.ブレイクソン
出演:クロエ・グレース・モレッツ
エイリアン侵略もの。 ★☆
この映画、何度か予告編を見て、それなりに期待していた。
反面で、予告で期待したほどのスケール感で果たして物語が巧く出来ているのだろうという不安感もあった。
結論、不安は的中した・・・。
説明無用で、ある日、エイリアンが地球上空に飛来してくる。
で、アザーズと名付けられたエイリアンは、タイトルにもなっている5段階での地球侵略を始める。
第1波は電磁波攻撃。世界中の電気が使えなくなりすべての交通は止まるわ、連絡網は遮断されるわで大混乱。
これだけでもちゃんと描けば一つの映画が出来てしまうぐらいに大変なこと。
でもそんなことは簡単に通過。お次に行くよ。
続く第2波は大地震と津波。
都会の建物は崩壊し、沿岸部の街は波にのまれる。
映像はそれなりに頑張っていて、これだけでも一つの映画。でもここもあっさりと通過、次、行くよ。
第3波はウイルス感染攻撃。
致死性で、しかも治療不可能な病気で人々はつぎつぎに亡くなっていく。
接触したらすぐに感染してしまうよ。ヒロインのお母さんも感染して亡くなっていく。
これだけでも一つの映画。でも、次、行くよ。
というこの映画のヒロインは女子高生のキャッシー(クロエ・グレース・モレッツ)。
片思いの彼がいたり、可愛い弟がいたりする。
で、後半になると、映画は侵略パニックものではなくなってしまう。
代わりに、勇気ある少年、少女が力を合わせてエイリアンに立ち向かう、というアクション展開になってしまう。
これ、どこかで観たことのあるような内容だなあ。
なにか中途半端な映画。
既視感のある映画二つを真ん中でつないだような感じ。
欲張り過ぎたのか、脚本を適当に書きすぎたのか、どちらにしても破綻していた。
もうこの映画の見所は一つだけ。クロエ・モレッツの魅力を堪能することだけ。
それ以外の何もありませんでした。
といいながらツッコミを一つ。
アザーズは少年兵たちをわざわざ騙して生き残り人間を掃討させずに、彼らをアザーズにしてしまえばよかったのでは?
ん、寄生するアザーズの数が足らなかった? 本当?