あきりんの映画生活

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「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」 (2003年) ご存じジョニー・ディップ船長

2003年 アメリカ 143分 
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ジョニー・ディップ、 キーラ・ナイトレイ、 オーランド・ブルーム

人気シリーズの第1作。 ★★★

 

制作年を確認して、もう20年近くも前の映画になるのかと思ってしまう。年月が経つのは(歳をとるほどに)早い。
再鑑賞して、いかにもディズニーらしい映画だなあ、とあらためて感じる。
もともとがディズニー・ランドの人気アトラクション「カリブの海賊」から生まれた作品だから、無理もないか。

 

舞台は17世紀の海賊たちが跋扈していた大航海時代カリブ海
主人公は、ご存じジョニー・ディップが演じる海賊のジャック・スパロウ船長。
あっけらかんとした剽軽さがあって、人を食ったような自分勝手さもあるのだが、どこか憎めない、そんな人物造形が観る者を惹きつける。
もう彼の代表役どころのひとつと言っていいだろう。

 

敵は、呪われた海賊船のブラックパール号の一団。
船長のバルボッサを初めとした面々とジャックは因縁のある関係。
その海賊たちはカリブ海の港町を襲って、総督の娘エリザベス(キーラ・ナイトレイ)を掠ってしまう。
彼女に恋をしていた刀鍛冶見習いのウィル(オーランド・ブルーム)は、必死に彼女を助けようとする。

 

この映画の作りの上手いところは、主人公のジャック・スパロウを軽妙な狂言回しにして、冒険に巻き込まれる恋人カップルを別に設定しているところ。
それぞれの役回りが巧みに絡んで、随所のコミカルな感じも無理なく出せている。
オーランド・ブルームキーラ・ナイトレイとくれば、これは誰もが納得する清純な美男美女カップルだぜ。

 

実は、バルボッサをはじめとした海賊たちは、黄金メダルを強奪したために呪いをかけられて幽霊になっていたのだ。
ブラックパール号は文字通りの幽霊船であったわけだ。
彼らは月の光に照らされると、骨だけになった真の姿となる。お酒を飲んでも、肋骨の間からお酒はだらだらと流れ出してしまう。
彼らは死ぬこともできずに永遠に海上をさまよい続ける運命だったのだ。

 

もう、こんなのは嫌だよ。
元の体になるためには、エリザベスが持っている最後の黄金メダルと、その持ち主の血液が必要だぞ。

 

ということで海賊のアジトや海賊船上でのアクションが繰り広げられる。
しかし呪われた海賊たちはすでに幽霊なので、いくら倒しても死ぬこともない。いわば不死身。どうする?

 

巧みな設定はここでも見られる。
最後の黄金メダルを戻して呪いを解けば、海賊たちは普通の人間に戻り、倒すことが可能となるのだ。
なるほどね。

 

2時間半近い尺だが、退屈させることもなく作られている。さすがに大ヒットしただけのことはある。
家族で安心して観ることのできるエンタメ映画です。
このシリーズは全部で5作作られています。