あきりんの映画生活

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「タイガー 裏切りのスパイ」 (2023年) 生きている限り、タイガーに敗北はない!

2023年 156分 インド 
監督:マニーシュ・シャルマ
出演:サルマーン・カーン、 カトリーナ・カイフ

インド版ミッション・インポッシブル。 ★★★★

 

スパイアクション映画「タイガー」シリーズの第3作。
第1作で敵対するインドとパキスタンの諜報員だったタイガー(サルマーン・カーン)とゾヤ(カトリーナ・カイフ)は無事に結ばれ、今作冒頭では子どもにも恵まれている。

というところから始まるので、前作を観ておく方が楽しみやすい。
(そうでないと、この奥さん、ゾヤね、はどうしてこんなに強いんだ?ということになってしまう 笑)

 

タイガーはインドの国家諜報機関RAWのエージェント。
彼は敵に捕まった仲間(第1作にも登場していた)をアフガニスタンで救出する。
瀕死だったその仲間は死ぬ前に、二重スパイがいる、それはゾヤだ、と言いのこす。
えっ? ゾヤが二重スパイ? そんな馬鹿な。タイガーも思うし、観ている我々も思う。

 

ところが、次の任務のロシアでタイガーに襲いかかってきたのは、なんとゾヤだったのだ。えっ!

 

しかしゾヤが悪役のはずはないのであって、もちろんこれには理由があった。
我が子のためにタイガーとゾヤは協力して悪に立ち向かうのである。
この夫婦、かつてのブラピ&アンジーのスミス夫妻にも引けをとらない最強の夫婦だなあ。

 

第1作から10年あまりが経っており、サーマル・カーンの髭もじゃ顔も貫禄が付いた。
カトリーナ・カイフもやはりお歳は召してきた。かつてのはじけるような美しさではなく、こちらも少し貫禄のある美しさになってきていた。
というのは、失礼に当たる?

 

ま、それはさておき。
アクションに継ぐアクション。しかも「伝説のスパイ」に比べて、明らかに映像は洗練されている。
そんな中でも絶好調となるのが橋の上での一大アクション場面。
おいおい、どう考えてもこれ絶体絶命だろ。タイガーよ、この窮地をいったいどうするのだ?と思っていたら・・・。

 

なんと助っ人があらわれるのだ。
なんと、それは映画「PATHAAN パターン」のパターン(シャールク・カーン)じゃないか!
パターンもタイガーと同じRAWの一員だったのだ。
(そういえば、映画「パターン」では主人公の窮地に助けにあらわれたのがタイガーだった。これ、マーベルのノリか 笑)
二人の掛け合いも楽しくて、こりゃ嬉しくなるねえ。

 

まるで「ミッション・インポッシブル」顔負けの不可能アクション。
そんな馬鹿な、と思いながら楽しく観ている(嬉)。

 

ガチのアクション映画だったので、映画本編では(インド映画特有の)踊りは封印。
でも、今作でもエンドロールでやってくれた。大がかりな群舞をこれでもかと見せてくれた。満足満足。

 

これを観たらしばらくはアクション映画を観なくても大丈夫、という感想があったけれど、本当にそれぐらいお腹いっぱいになったぞ。
エンドロール後の映像からは続編がありそうな雰囲気。観に行くよ。

 

追記:
実は本作の原題は「タイガー3」なのだ。あれ?「2」は?
そうなのだ、本邦未公開の「2」があったのだ。ちゃんとBSで放送してくれたのを録画しておいたぞ。