2014年 156分 インド
監督:シッダールト・アーナンド
出演:リティク・ローシャン、 カトリーナ・カイフ
インド版アクション・エンタメ。 ★★★
怪盗ラージヴィール(リティク・ローシャン)は伝説のダイヤ「コヒヌール」をまんまと盗み出す。
そこからダイヤをめぐって、残忍な犯罪組織や国際警察との争奪戦がくり広げられる。
一方、北インドの片田舎に暮らす地味なOLのハルリーン(カトリーナ・カイフ)は、祖母にせっつかれてマッチングサイトで知り合った相手とレストランで待ち合わせる。
しかしその相手は実は偽物だった。
彼は誰だった?
と言うことで始まるこの映画、オリジナルはトム・クルーズとキャメロン・ディアスの「ナイト&デイ」。
あれは楽しい映画だった。あれをインドでリメイクしたらどうなる?
結果は・・・問答無用のアクション・エンタメ映画になっていた!
ひょんなことでめぐり会った怪盗と地味なOLが、もうてんやわんや、ドタバタと続くアクションをくり広げてくれる。
インド映画なので、いろいろなところがハチャメチャ。
どんなに撃たれても主人公たちには弾はあたらない、どこから飛び下りてもダメージなし。
オリジナルでも確かあったと思うのだが、ハグの体制で二人乗りしたバイクでの銃撃戦。
格好いいのだが、どうして地味なOLがいきなりそんなことができるの?
でもこの楽しいノリにそんなことも痛快に思えてくる。
そう、インド映画これでいいんだよ。
シッダールト・アーナンド監督はこの映画のあと「パターン」「ウォー!」などを撮っている。
しっかりとインド・アクション・エンタメ映画ではお馴染みの監督となっている。
そしてリティク・ローシャンはその「ウォー!」でも主役だった。
この大胸筋を見てくれ! この背筋を見てくれ! このシックス・パックに割れた腹筋を見てくれ! すごいよ。
一方のヒロインのカトリーナ・カイフは「チェイス」に出ていた美女。
ハルリーンは、やがては騒動に巻き込まれていく地味な普通のOL、という設定。
しかし、こんな美女がオフィスにいたら、それこそ毎日が彼女をめぐる騒動になるのではないだろうか。それだけでコメディ映画が作れてしまいそう。
映画の舞台もインド、タイ、ギリシャ、ドバイ、チェコとどんどんと変わっていた。
そんな異国情緒一杯の場所で、美男美女の2人がアクションをくり広げてくれる。
楽しめる作品ですよ。