
2017年 韓国 124分
監督:チョン・ビョンギル
出演:キム・オクビン
女暗殺者もの。 ★★☆
序盤からいきなり始まる一人称視点のものすごい殺戮場面。
四方の敵と対峙しているため一人称のカメラ目線もぐるぐると動く。
こりゃいかにも韓国バイオレンス映画という感じだな。期待していた雰囲気だぞ。
幼い頃に目の前で父親を殺されたスクヒ(キム・オクビン)は、その後は犯罪組織に育てられ、殺し屋としての腕を身につけていた。
やがて成長した彼女はその犯罪組織のボスであるジュンサンと恋に落ち、結婚もする。
ところがジュサンは敵対組織に殺されてしまう。
おのれ、おじさん(スクヒはジュサンのことをこう呼んでいた)の仇をとるわよ。
こうして単身で敵アジトに乗り込んだ彼女の復讐惨殺劇が繰り広げられる。
冒頭の1人称殺戮はこの場面だったのだ。
ヒロイン役のキム・オクビンは実際にもテコンドーや(よく知らないのだが武術だが)ハプキドーの黒帯とのこと。
体のキレ具合は本物であるわけだ。
さて、その場で国家組織に逮捕されたスクヒ。
腕を見込まれた彼女は、暗殺指令を10年間こなせば自由の身にしてやるという条件をのみ、国家直属の暗殺者として新しい人生を送り始める。
おじさんとの間にできていた子も出産する。すごい人生だね。
やがて彼女は、組織が見張り役として秘かに接近させてきたヒョンスと恋仲になる。
ヒョンスの方も仕事で近づいたのに、どうやら本気になってしまったようだった。
しかし、組織は結婚式当日にも殺しの指令を伝えてくる。情け容赦がない組織だな。
式場を抜け出し、真っ白なウェディングドレス姿で大型のスナイパーライフルで窓の隙間から狙撃対象を狙う姿、格好好いよ。
このあとも容赦ない殺戮場面が矢継ぎ早にあらわれる。
銃撃戦ばかりではなく日本刀での斬り合いもある。
(バイクに乗りながらの刀での斬り合いは、その不安定さも相まって、ハラハラさせてくれた)
それに韓国ノワールとくれば、やっぱり斧。そして金槌。
こうした殴打系は痛さが観ている者に直感的に伝わってくる。うわぁっ!
物語も敵が二転三転する。一番の黒幕は誰だ?
なにせ、結婚式の日にスクヒが狙撃銃の向こうに捉えたのは死んだはずの”おじさん”ではないか。
これはどういうこと?
「ニキータ」はベッソンらしい湿っぽさがあったのだが、こちらは韓国映画。すべてに容赦がなかった。
悪女というよりは復讐女の物語だった。
やはり韓国映画、半端ではなかった。