あきりんの映画生活

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「暗殺」 (2015年)

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2015年 韓国 139分
監督:チェ・ドンフン
出演:チョン・ジヒョン、 ハ・ジョンウ、 イ・ジェンシェ

暗殺団の活躍。 ★★★

第二次世界大戦前の日本統治下の韓国が舞台。
独立運動をおこなっている臨時政府は、日本政府要人と親日派韓国人の暗殺を計画する。
そして3人の暗殺チームが結成される。

とくると、我が国の神経を逆なでするような反日精神の映画かと思ってしまいそうだが、そんなことはなかった。
完全なエンタメ作品で、物語設定以上の政治色はほとんどない。
悪の立場からいえば、日本軍も悪なのだがどちらかといえば添え物で、この映画での真の悪は韓国人でありながら独立運動を裏切っている人物なのだ。

韓国では大ヒットをしたというこの映画。
独立のために闘ったヒロイン、ヒーローを描いている、要するに英雄譚である。

暗殺チームは、狙撃の名手オギュン(チョン・ジヒョン)を隊長として、速射の達人、爆弾職人の3人。
3人は計画実行のために京城へ潜入するのだが・・・。
実は、スパイ物なので、策謀が渦巻いている。
暗殺チーム計画した警務隊長が実は日本政府の回し者だったり、暗殺チームとは別の殺し屋“ハワイ・ピストル”なる人物が現れたり。

この映画、実にチョン・ジヒョンのための映画だった。
狙撃手なのだが、近眼の彼女は狙撃の時には片方のレンズにひびが入っている丸眼鏡を取り出してかける。
それがなんともチャーミングなのである。
そして遠方の敵4人を4発の銃弾で倒す。う~ん、女ゴルゴ13だっ!

物語は暗殺チームの苦闘を描いて波瀾万丈に進む。
アクションも充分に楽しむことができる。
オギュンには生き別れた双子の姉(チョン・ジヒョンの2役)が居たり、その姉は日本軍士官の許嫁だったり。
そしてオギュンの実の父は・・・。

大円団は華麗な結婚式場での大銃撃戦。
ウェディング・ドレス姿のオギュンが(なぜ彼女が花嫁衣装なのかは観てのお楽しみ)、花束の中から銃をとりだしやおら連射する。
実は好い人だった”ハワイ・ピストル”も駆けつける。速射の達人も、爆弾職人も。
しかし、多勢に無勢。彼女たちはどうなる?

映画の始めの方で、暗殺チームを結成したメンバーが写真を撮る場面がある。
そう、これはあの「アンタッチャブル」での(泣けた)記念写真ではないか。
と思って観ていたので、この記念写真を最後のあたりでもうちょっと盛り上げて取り上げて欲しかったな(苦笑)。

チョン・ジヒョンはどこか儚げな雰囲気がある。
大ヒットした「猟奇的な彼女」でもそのあっけらかんとした女子ぶりの陰に寂しさのようなものがあった
そして「ベルリンファイル」のあの薄幸な役どころ。
そんな彼女のファンなら、この映画は充分に満足できます。

政治的な背景はほとんど気になりませんでしたよ。