あきりんの映画生活

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「ベガスの恋に勝つルール」 (2008年)

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2008年 アメリカ 99分
監督:トム・ボーン
出演:アシュトン・カッチャー、 キャメロン・ディアス

ドタバタ・ラブ・コメディ。 ★★

キャメロン・ディアスのファンなので、たいがいの出演作はOKなのですが、これは、ちょっとなあ、という作品でした。
コメディをくりひろげる設定に説得力がないので、せっかくのネタが生きていないように感じられてしまいました。

ふられ女(キャメロン・ディアス)とリストラ男(アシュトン・カッチャー)が羽目を外しにやってきたラスベガスで知り合い、酔った勢いで結婚してしまう、というのが発端。
すぐに離婚しようとした翌日に、何気なくコインを入れたスロットマシーンで大金が当たってしまったために、その財産分与のために嫌々6ヶ月間の結婚生活をする羽目になる、というのが展開。

二人の生活は泥試合の様相を呈します。
不潔きわまりないトイレやベッドにキャメロンが辟易するところとか、カッチャーがわざと股間を掻いた手でポップコーンをつまんだりとか、小ネタには十分に面白いものがあります。
それにしてもカッチャーよ、台所の流しで立ち小便をしておいて、今日の皿洗いはお前だぞ、はないだろうが(私はキャメロンの味方なのだ!)。

しかし、設定そのものが理解不能だったのが、どうしてもネックに。
離婚するのに、どうして6ヶ月間の結婚生活が上手くいっているようにみせる必要があるんだ? 私の理解能力が不足しているのか?

いがみ合っていた二人が、やがてお互いの良さに気づいていく、というのはこの手の映画の常道。
水戸黄門」だって、観る人の期待に添うように、物語はちゃんと進んで行くではないか(笑)。

しかし、会社での昇進争いに勝ったときに、キャメロンはどうしてあんな行動に出たんだ?
それに、最後の裁判所での判決のときに、キャメロンはどうしてあんな申し出をしたんだ?
人のために頑張ることを止めた? 指輪を元カレに渡したカッチャーに失望した?
唐突すぎるぞ。どうしても理解できないぞ。
納得させるだけの心理描写がないのでは、いくらラブコメだからといって、ちょっと無理なストーリー展開なんではないかい。

ラブ・コメなんだから理屈はいらんでしょ、と言われれば、それまでなんですが。