あきりんの映画生活

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「バタフライ・エフェクト」 (2004年)

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2004年 アメリカ 114分
監督:エリック・ブレス
出演:アシュトン・カッチャー、 エイミー・スマート

タイム・トラベル&ラブ・ストーリー。 ★★★☆

もし、あの時あんなことをしなければ、もし、あの時ああしていれば、と悔やむ過去の出来事は誰にだってある。
この映画は、幼い頃から好きだった彼女(エイミー・スマート)を現在の境遇から救うために、主人公(アシュトン・カッチャー)が過去に戻ってやり直しを試みるというもの。

過去に戻って出来事を変えて、未来を変える、というのは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(BTF)と同じ路線だけれども、映画全体の雰囲気はまったく違う。
BTFがタイムマシンによるハチャメチャ・コメディの要素が強いのに比して、こちらはタイム・トラベルも特異体質によるものだし、過去の事件もサイコ・サスペンス風である。

過去が変わるたびに出演者の境遇が大きく変わり、性格までも全く別物になるところが飽きさせない。
サイコな危ない奴が、過去の出来事が変わるだけでめちゃくちゃ善人になっていたり、真面目な研究者がなぜか別の世界では娼婦になっていたり。

彼女を現在の境遇から救いたいということで主人公は過去の出来事に介入するのだが、過去を変えるたびに、意に反して事態はますます悪くなってしまうところが面白い。
ついに最後には、主人公はヒロインを幸せにするための決断をする。
なるほど。ああ、そうか、そうきたか、という選択で、一応納得。

それに続くエンディングも情感があって良かったのではないだろうか。
(古いTVドラマ「東京ラブストーリー」の最終回で、カンチと赤名リカが雑踏の中でばったりと出会う場面を思い出してしまった)。
DVDには本編とは違う2つの別エンディングが収められていたが、やはり本編のものが一番良い。

われわれの人生も過去のちょっとしたことが大きな分かれ道になっていたのかもしれない、と、ちょっとだけ考えさせたりもする。
本作はとにかく面白くできている映画。
続編が作られているようだが、どこまでこのネタで押せるかな?