1982年 アメリカ 116分
監督:シドニー・ルメット
出演:マイケル・ケイン、 クリストファー・リーブ、 ダイアン・キャノン
サスペンスもの。 ★★☆
ブロードウェイで大当たりをした舞台劇の映画化とのこと。
物語のほとんどは一部屋の中で展開されるのだが、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、最後まで惹きつけられて見終わった。
スランプに悩む劇作家(マイケル・ケイン)の元へ、劇作家志望の若者(クリストファー・リーブ)の脚本が送られてくる。
あまりに傑作だったその脚本を横取りしようと企んだ劇作家は若者を呼び寄せ、、妻(ダイアン・キャノン)の制止にもかかわらず若者を殺してしまう。
あ~あ、やってしまったよ。
二転三転する物語の展開と、登場人物たちの心理合戦が見事。
ああ、多分これはこうなるだろうな、と思っていた一段階目まではその通りだったが、おっとどっこい、二段目も、さらにその先もあった。
いつもただ者ではないマイケル・ケイン。この作品でも屈折した主人公を演じていて、好かった。
特に眼の演技が好い。不気味だったり、不安げだったり・・・。
この前観たばかりのデ・パルマ監督の「殺しのドレス」の彼も、好かったなあ。
ダイアン・キャノンは叫びまくる(笑)。
こんな奥さんがいたら、しゃっくりはすぐに止まるだろうなあ。
物語の性質上、これ以上は書くことはできないが、観て損はない作品。
ただ、最後のオチだけは、えっ? これって?・・・ という感じ。
ルメット監督、少しばかり狙いすぎていませんか?(苦笑)