あきりんの映画生活

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「フレンチ・コネクションⅡ」 (1975年)

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1975年 アメリカ 119分
監督:ジョン・フランケンハイマー
出演:ジー・ハックマン、 ベルナール・フレッソンン 

ポパイ刑事の続編。 ★★☆

前作でフレンチ・コネクションの黒幕を逮捕できなかったNY市警のドイル(通称ポパイ)は、麻薬密輸ルートの撲滅のために、マルセイユへやって来る。
あいかわらずとっぽい帽子をちょこんと頭に乗せたハックマンの馬力で見せてくれる映画。

マルセイユに来たはいいが、フランス語が話せないポパイは調査をするどころか、何をすることもできない。
感心したのは、映画の日本語字幕も英語の訳しか出ないところ。
だからフランス語は分からないようになっていて、観ている者もポパイと同じ立場に立たされる。これは上手いやり方だな。

おまけに、英語が話せることからポパイの面倒をみてくれるマルセイユ警察のバルテルミー刑事(ベルナール・フレッソン)はポパイが邪魔でしょうがない。
明らかに迷惑がっていて、嫌みを言ったり、ひどい扱いをしたりする。
(ところが、このバルテルミー刑事、実は意外と好い奴だった。中盤からは好感度がアップ(笑))

今回の大きな見所のひとつは、ポパイが敵に捕まり、あろうことか麻薬中毒者にされてしまうところ。そして禁断症状と闘いながら復帰していくところ。
ここでバルテルミーが、麻薬中毒になったポパイをなんとか回復させようと親身になって世話をしてくれる。好い奴やん(笑)。

リハビリを終えて復帰したポパイはもう無茶苦茶しよる(笑)。
敵のアジトを突き止めたら、問答無用、なんとガソリンを撒いて火までつけてしまう。
どうだ、俺様の怒りのすさまじさを思い知ったか!

終盤では、執念に燃えるポパイが敵ボスを追いかけて、ひたすら走る、走る。
前作では電車と車のチェイスだったが、今回は船と人とのチェイスである。
(「太陽に吠えろ」とか、あの頃の日本の刑事ドラマでよく走る場面があったのは、この映画の影響とか。本当かな?)
最後に、ポパイは仇敵の名を叫ぶ、そして銃弾を放つ・・・。

「1」でポパイのキャラクターに惹かれた人は楽しめると思います。