2012年 アメリカ 130分
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、 ロザムンド・バイク
サスペンスもの。 ★★★
無差別に5人が狙撃され、元陸軍の狙撃兵が逮捕されるが、彼は意識不明になってしまう。
誰もが酷い無差別殺人だと考えたのだが、そこへふらりと現れたジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は、この事件には裏があると、犯人の女性弁護人(ロザムンド・バイク)をまきこんで調査を始める。
ということで、正当なサスペンスもの。
トム・クルーズの映画だということで派手なアクションを期待していた向きには(なんの知識も持たずに見に行った私のように)やや戸惑うかもしれない。
もちろんカー・チェイスなどはちゃんとあるのだが、そういったものが売りの映画ではないということだ。
「ミッション・インポッシブル」とは違った種類の映画にしたいとの狙いが見て取れて、それは成功していると思える。
このジャック・リーチャーという人物、携帯を持たないのでいつも公衆電話。車を持たないのでいつも人の車。
どうもクレジット・カードも持っていないようだ。よく生活できるなあ(笑)。
次第にリーチャーという人物像が明らかになってくるのだが、元陸軍の秘密調査官だったらしく、めちゃくちゃ強い。
6人のごろつきに絡まれる場面がある。
いかにもな態度で威嚇するごろつき達。自信たっぷりに余裕をかませるリーチャー。
さあ、ここでリーチャーの強さが見せつけられるぞ、と、観ている者は期待する。
・・・おお、技が早すぎてよくわからん・・・けれどもごろつきはあっけなく倒されているぞ。やっぱし強いんだ(笑)。
後半に出てきてリーチャーを助ける元海軍のおじさん役にロバート・デュバル。
彼が実に好い味を出していた。
自ら自信満々に手助けに来ていながら、狙撃弾がなかなか敵に当たらないところがご愛敬。
もしこの映画をシリーズ化するのだったら、デュバルはぜひとも準レギュラーぐらいで顔を出してほしいもの。
それにしても、片目をつむって現れたおじさんが、リーチャーに、目をどうしたんだ?と尋ねられて、視力を貯めている、とか答えていたけれど、あれは暗闇に目を慣らしていたのだろううと思える。
字幕がおかしかったのじゃないかなあ。
トム・クルーズも、顔の皮膚の張りの状態を見ると、さすがに歳を取ってきたことは否めない。
そういえば本編前の予告編では、スタローンとシュワルツネッガーのそれぞれの新作を案内していた。
う~ん、みんな頑張っているなあ。