1984年 アメリカ 98分
監督:リチャード・ベンジャミン
出演:クリント・イーストウッド、 バート・レイノルズ、 ジェーン・アレキサンダー
ギャング相手の警官、探偵もの。 ★★☆
堅物で格好良さをどこまでも決めているイーストウッドと、コミカルな感じで伊達男のレイノルズ。
二人の共演なのだが、どうみてもレイノルズの映画だった。
(というか、二人の雰囲気がかみ合っていなかったなあ。)
禁酒法時代が舞台。
イーストウッドは苦虫を噛みつけたような警官。その元同僚だったレイノルズは今は私立探偵。
会えば悪口を言い合うふたりが、二組のギャングの抗争に巻き込まれていく。
銃はばんばん撃つわ(ギャングの撃つ銃はまったく当たらずに、主役二人の撃つ銃は次々に当たる 笑)、ストーリーは王道のペーパー・バックス風で肩は凝らないわ、で、気軽に観る映画。
普段はクールに決めているイーストウッドが、自分にことが及んでくるととたんにキレて前後の見境なく暴れるところが面白かった。
というように、アクション映画なのだろうが、その割にコメディ・タッチも狙っている。
ちょっと中途半端な感じが否めない。
ま、暇なときに(禁酒法時代ではないので)お酒でも片手に、あまり期待せずに観る、といった程度か。
今や名優、名監督となったイーストウッドも、若い頃はこういった娯楽映画で活躍していたのだなあと、改めて思う。