あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「宇宙人ポール」 (2010年)

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2010年 イギリス 104分
監督:グレッグ・モットーラニラ・パーク
出演:サイモン・ペッグ、 ニック・フロスト、 シガニー・ウィーバー

SFファンタジック・コメディ。 ★★☆

ん~、SFでこんな軽いコメディを作れるんだなあと感心した作品。
SFコメディといえば、ハチャメチャな設定のドタバタ・コメディが多いのだが、これは、ほんわか・のんび~りな脱力系コメディ。

イギリスからアメリカやってきたSFオタクの二人組、グレアムとクライブ。
キャンピングカーを借りた彼らは、アメリカ西部のUFO名所を訊ね歩く。嬉しいなあ、楽しいなあ。
ずっこけ旅の途中で遭遇した車の事故。二人が様子を見に近づくと、なんと本物の宇宙人が現われた!

ポールと名乗るこの宇宙人、姿形は、デジャブ! そう、あの「ET」を彷彿とさせる。
背丈は子ども並みに小さいが、流暢な英語をしゃべる。
ポールが地球に不時着してから60年がたっており、彼の言動はすっかり地球のおっさんそのもの。
人なつこく、口も達者で、計算高いところもある(苦笑)。

そんなポールは、実は政府機関に秘密裏に囚われていたのだ。
ふたたび捕まれば、今度はもう殺されてしまうかもしれない。なんとか逃げなくては・・・。
というわけで、UFOが迎えに来る地点まで逃げ延びようとするポールとオタク2人の珍道中が始まる。

さすがに宇宙人だけあって、ポールは自分の体を透明にすることができる。すご~い。
さらに、死んだものを生き返らせることができる。すご~い。
こういったネタがコミカルな部分につなっがていく。
(ま、大筋はこの手の映画の王道通りにすすみます)

最後、ポールを迎えにUFOが飛来するのだが、その有様は、デジャブ! そう、あの「未知との遭遇」である。そのまんま(笑)。
これはパクリとかいうものではなくて、オマージュのかたまりである。
制作者たちの、ぼくたちはこんなにも「ET」や「未知との遭遇」が好きだったんだよ、というメッセージでもある。

その最後、アメリカ政府側の追っ手責任者が登場する。
じゃーん! エイリアンは絶対に逃がさないわよ! 
そう、歳は取ってもエイリアンと戦い続ける宇宙一強い女性が登場する。嬉しいなあ。

60年前にポールが地球へやってきたときに初めて出会った女の子がいる。
彼女ももうおばあさんになっているわけだが、ポールは彼女をUFOに招待していく。
きっと、彼女はあれから幸せになったのだろうなあ。