あきりんの映画生活

映画鑑賞だけのブログです。★★★★が満点評価ですが、ときに思い入れ加算があります。約2000本の映画について載せていますので、お目当ての作品を検索で探してください。監督名、主演俳優名でも検索できます。

「プライマー」 (2004年)

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2004年 アメリカ 77分
監督:シェーン・カルース
出演:シェーン・カルース

超混乱タイムマシンもの。 ★★★

映画の内容も混乱を極めているのだが、とにかく観ている人全員が”超混乱”する映画。
これは自信を持って言える(笑)。

趣味で研究開発をしていたアーロンとエイブは、ひょんなことからタイムマシンを作り出してしまう。
それは人一人が入れる箱状のもので、過去に戻ることができた。
さあ、これで未来を知っている自分は過去に戻って、大当たりの宝くじを買って大もうけをするぞ。
(誰でも考えることは一緒だな 笑)

この映画に登場するタイムマシンの約束事を知っておく方が、混乱はいくぶんかはマシになるかもしれない。
・このマシンでは未来に行くことはできない。ただ過去に戻れるだけ。
・戻りたい時間の間だけ、そのひとはマシンの箱に入っていなければならない。
(つまりアーロンが6時間箱に入っていれば、箱の中では6時間が逆にすすんでいるイメージか。)
・過去に戻れば、そこには過去の自分もいる。
(ここがこの映画が混乱する大きな要素。登場しているアーロンが実時間の彼なのか、未来から戻ってきた彼なのかが判らなくなってくる。)
・マシンは折りたためて、もう一つのマシンの中に持って入ることができる。
(つまり、マシンを発明する前の過去にもマシンを持っていくことができる。・・・ね、だんだんと混乱してきたでしょ 笑)

一回観ただけでは、途中で何がどうなっているのか判らなくなってくる。
え~と、アーロンがこのときに出会ったエイブは、実はもうタイムトラベルをして未来から戻ってきたエイブだったのだな。
すると、二人が物陰から見たエイブがタイムマシンに入る前のエイブか・・・。

こんなに混乱するタイムマシンものは他にはないぞ。
これは脚本が整理されていないってことじゃないのかい?(と、思わず脚本が未熟なせいにしたくなってくる)

混乱するのが好きな方は、ぜひ挑戦してみてください。80分足らずの短い映画ですから。
サンダンス映画祭で審査員大賞を獲っています。