2014年 アメリカ 139分
監督:ニール・バーガー
出演:シャイリーン・ウッドリー、 テオ・ジェームズ、 ケイト・ウインスレット
近未来バトル。 ★★☆
原作はアメリカで大ヒットしたという。おそらくは青少年向けライトノベルなのだろう。
三部作の第一部を映画化している。
その時代では、全人類は16歳で5つの共同体のいずれかに強制的に選別される。
生まれながらの性格で“勇敢”、“高潔”、“平和”、“無欲”、“博学”のどれかに振り分けられ、その人の一生も決まるというもの。
しかし、中にはどの性格にも当てはまらないミュータントがいた。それが”異端者(ダイバージェント)”。
評判があまりよろしくなかったので、かなりハードルを下げて鑑賞。
たしかに世界観はこれまでどこかで観てきたようなものだし、普通だった女の子が能力に目覚めて活躍するというのも、最近は多い。
でも、単純に観れば、意外に面白いのではないか。
ヒロインのトリス(シャイリー・ウッドリー)は異端者であることを隠し、”勇敢”となって激しい戦闘訓練を受ける。
お決まりの、厳しいのだけれどもヒロインの能力に気づいて応援してくれる上司(テオ・ジェームズ)や、逆にことごとく辛く当たってくる意地悪な奴がいる。
ここまでお約束ごとが整っていると、安心して観ていられるなあ(苦笑)。
やがて物語は、この世界を征服支配しようとするある派閥の陰謀が明らかとなってくる。
さあ、”勇敢”を利用しようとして使われた秘密の薬も”異端者”には効かないのよ、私がこの世界を悪巧みから守るのよ!
アクション部分にも特に目新しいことはなかった。
要するにこれまでの近未来感を踏襲して、過酷な訓練を受けた可愛い女の子が頑張るという、ある意味では”水戸黄門”のような映画。
廃墟のようなビルが建っていたり、普通の高架鉄道が走っていたりと、近未来の街の光景は今とあまり変わっていません(苦笑)。
これを観たら、もう続編は観なくてもいいかな。