あきりんの映画生活

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「Re:Life リライフ」 (2014年)

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2014年 アメリカ 107分
監督:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント、 マリサ・トメイ、 J.K.シモンズ

人生やり直し。 ★★☆

キース(ヒュー・グラント)は、若いころにアカデミー賞脚本賞を受賞したことがある脚本家。
しかしそれ以後はパットしない。
ただ1本のかっての傑作にすがってプライドを保っているような不遇の日々。
そんな彼は生活のために、田舎の大学の雇われ講師となる。

ヒューといえば、どこか間が抜けている善良な役どころで魅せてくれる。
マーク・ローレンス監督とは「ラブソングができるまで」や「噂のモーガン夫妻」でもコンビを組んでいる。
どの映画でも、かっての栄光が失われて今は不遇の身をかこっている主人公。
ちょっと自虐的なユーモアとペーソスが上品にミックスされている。

さて、キースだが、妙なプライドがあるために真面目に講師などやる気ゼロ。
この俺様がこんな田舎で学生にシナリオの書き方を教えるだって・・・。ふん。
というわけで、受講生10人を顔で選んだり、可愛い女子学生とは懇ろになったりと、無茶苦茶。
そこへ、ちょっとおば様のマリサ・トメイも受講生に入り込んでくる。

キースの上司、学科長役でJ.K.シモンズが出ていたのだが、どうしてもあの「セッション」を思い出してしまう。
しかし、この作品では額に青筋立ててキレるどころか、家族の話ですぐに涙ぐむような人情家。
心優しい役もきっちりとこなすんだ。役者ってすごいものだ。

ヒューの映画だから深刻な問題が起こったりはしない。
そのうちにキースは、素晴らしい才能がある学生を発掘したり、シナリオの書き方を教えることの面白さに気づいたり・・・。
原題は”リライト”で、原稿の書き直しなどのこと。邦題はそれに引っかけて”人生のやり直し”とでもいったところか。

ヒュー独特のぬるい感じで(これは褒め言葉です 念のため)、のんびりと見せてくれます。
肩の緊張がほぐれるような映画です。