2016年 アメリか 118分
監督:エドワード・ズウィック
出演:トム・クルーズ、 コピー・スマルダース、 ダニカ・ヤロシュ
アクション・サスペンスになった第2作。 ★★★☆
前作「アウトロー」では、主人公のジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は文字通り徒党を組まない、携帯電話も持たない、といった孤高のヒーロー像だった。
しかし、今作はかなり雰囲気を変えている。
アクション性を前面に押し出してきている。
孤高ではなく、ちゃんと一緒にアクションする美女もいるぞ。
筋立ては判りやすい。
悪事を企んでいる何者かが、ジャックの元同僚であるターナー少佐(コピー・スマルダーズ)の口を封じようとして濡れ衣を着せる。
それを助けて一緒に悪人に立ち向かうジャック。
そこに絡んでくるもう一つの話が、ジャックの隠し子騒動。
ジャックは15歳の娘(ダニカ・ヤロシュ)の父親だ、認知してくれと訴えられる。
えっ? 俺、そんなことした?
今回はアクション満載で、とにかく退屈させない作りとなっている。
そのために、ややもすると、イーサン・ハントとジェイソン・ボーンを足して2で割ったんじゃないか、とも見えてしまう。
「アウトロー」で創り上げようとした独自のヒーロー像が損なわれた気がしないでもない。
でも個人的には私は今作は大満足だった。
小難しいことなしの大画面、大音響向け映画は好きなのだ(笑)。
今回のヒロインのコビー・スマルダーズは、アベンジャーズシリーズのマリア・ヒル役だった。
ちょっと理知的な雰囲気が高級士官の制服に似合っていた。
しかし彼女以上に私が惹かれたのは、(ちょい役の)リーチ軍曹。
可愛い顔立ちで、ジャックに頼まれた調べ物などを的確にやってくれる。
あまりにちょい役だったので、調べても女優さんの名前がわからなかったのは残念。
トムも54歳になったとのこと。
それでも身体を張って頑張っている。見事、天晴れ。
トムとターナー少佐と娘疑いのサマンサが、空港で追っ手と競争するように全力疾走する場面があった。
短いショットをつないだのだろうが、うん、頑張っている。あれは息が上がるだろうなあ。
いかにも全力で走っているという感じがよく伝わってきていた。
ということで、大変に満足して観たのだが、ジャック、これからどうする?
やはりアウトローの7ヵ条に立ち返らないと、オリジナリティが出せないような気もするぞ。