1977年 イギリス 175分
監督:リチャード・アッテンボロー
出演;ショーン・コネリー、 ダーク・ボガード、 ジーン・ハックマン、 マイケル。ケイン
アンソニー。ホプキンス、 ロバートレッドフォード
戦争史実映画。 ★★★
1944年9月に実際にあった連合軍のマーケット・ガーデン作戦を描いている。
といっても、ノルマンジー上陸作戦などと違って、こんな作戦は聞いたこともなかった。
これはノルマンジーからヨーロッパ本土に攻め込んだあとの連合軍の侵攻作戦。
オランダからドイツにかけての5つの橋を占拠して、一気にベルリンへ攻め込もうという狙いだったらしい。
出演者はすごい。
ショーン・コネリー、ロバート・レッドフォード、ジーン・ハックマン、ローレンス・オリビエ、メイケル・ケイン、ダーク・ボガード、アンソニー・ホプキンス、エリオット・グールド。あ、ライアン・オニールも出ていた。すごい。
それにCGのない時代に、実写での空挺部隊の降下シーン、橋の攻防の戦闘シーンなど、迫力も充分。
しかし、どうも映画全体の流れはあまりよくなかった。
作戦としては、イギリス、アメリカ、ポーランドの空挺師団が敵地奥に降下。
彼らが5つの橋を占拠して、そこを通って機甲師団が猛攻を駆ける、というものだったらしい。
ということで、作戦は広範囲の場所で同時におこなわれる。
そのあたりが上手く観ているものに伝わらないと、今、どこで何をやっているのだ? ということになってしまう(汗)。
作戦そのものには上層部の無理押しのようなところがあった。
端から成功が危ぶまれるような作戦だった可能性が強いのだ。
軍のお偉方は実際の戦闘地からは遠く離れたところにいて、兵氏の死は単なる数字でしかないのだ。
ということで、この作戦は連合軍が敗退することで終わる。
つまり失敗だったわけだ。
そのために結末も苦いものとなっていて、爽快感はない。
ただ無益だった多くの兵氏の死があり、戦争の虚しさを伝えて映画は終わる。